第080話 ハロウィンパーティー ②

 会場に入れば、仮装した我が子の品評会なのに、

 いざハロウィンパーティーが始まれば、歓談に忙しくて、

 ベストドレッサー賞まで、ほったらかし。


 退屈でしょう。

 こっちにいらっしゃい。

 お菓子を沢山あげましょう。


(あら? どこに行ったのかしら?)


 私は魔女のマリ・ド・サンス。

 子供の悲鳴が大好物なの。




 ★☆★


 子供参加可のハロウィンパーティー。

 最初こそ、ちゃんと自分の横に我が子がいる事を確認していたものの、次々と始まるゲームや催し物に、いつの間にか、大人達は熱中して…。

 思考の片隅で、子供の事を気にするも、魔女の仮装をした本物の魔女に、我が子が連れ去られていて、我が子が行方不明になっていた事に気づくのは、『ベストドレッサー賞』の発表の時だった。

 って感じです。


 ダークですねぇ。


 ★


 ☠ マリ・ド・サンス

 17世紀のフランス。

 彼女は、サバトに参加した記録はないそうですが、

 子供を猟奇的に殺害し、魔女として処刑されました。

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