第052話 不愛想 ★

井戸水で冷やしたヤカンを持って行くと、

「おっ! 坊主。手伝いか。偉いな」

と、僕の坊主頭を撫でくり回して、屈託なく笑ったこの人は、父ちゃん曰く、もの凄く偉い人らしい。


僕等には気さくで、愛想も良い人なのに、立派な恰好の人達が来ればムスッとなるのは、招き入れる家の名前が『武相荘ぶあいそう』だから?




★☆★


お題を見た瞬間、

(白洲次郎しかないわ~)

って思ったんだな。


だって、自分ちに『武相荘ぶあいそう』って表札つけて、住んでたんだもん。

「武蔵の国と相模の国の境に位置する」事と掛けてるってのがスゴイね。


主人公は、白洲の畑を手伝ってた(雇ってた?)人の子供。

ヤカンには、麦茶か何かが入ってて、昼休憩の頃ってかんじ。

立派な恰好の人とは、近衛文麿とか、そーゆー界隈の人。


独断と偏見だが、手伝ってくれてる人達に、気さくな人だった気がする。

(今気が付いたけど、秋山真之と同類項にしてるわ。でも、あながち間違ってない気がする)



☆★☆


次のお題は〖空気清浄機〗

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