第2話 そいつはまだ目覚めない
ラクラ村の村長宅。 そこでは、男どもが集まって何やら言い合いを続けていた。
「結局、誰が最初にこんなことをやったんじゃ……?」
「俺はあいつが殴りかかったから手伝ったまでさ」
「はぁ? なんで俺なんだよ! お前こそ先に殴ってたろうが!」
「いきなりあんなものを向けられたら仕方ないっての」
「みんな恐怖でおかしくなってたんだよ。 あいつからはこっちを攻撃する意志が感じられたね!」
「はぁ……これでは埒が開かんな」
村長であるメレド=ラクラは深いため息をついた。
現在の話し合いは、村の男どもが身元不明者を集団暴行したことに起因している。
『おい、どうするんだよ……?』
『まさか、殺しちゃいねぇだろうな……?』
ハジメが意識を失った直後、正気に戻った男どもは自分達のやってしまったことを後悔し始めていた。
夜中に異国の言語を話すハジメは彼らにとって恐怖以外の何者でも無く、暴行もただ突発的にやってしまったことだった。 いわば恐怖に対する反射的な行動だ。
『おい、何してる!?』
集団の中での唯一の女性──ハジメとの会話を任されていた彼女が膝を折り、ハジメの身体に触れながら荷物を漁っていた。 その行動に対して一人の男が声を荒げている。
『この人、言葉が分かっていなかったようです。 さっきの光も、私が指差したから見せてくれただけかもしれません』
『黙れ。 あれはどう考えても我々への攻撃だった』
『そもそも、こんな夜中に徘徊している時点で怪しさしか無い!』
『盗賊の犯行を未然に食い止めたと思えば心は痛まん』
『そうは言いますが……この人、身分の低い方には見えないです』
『その服装か? 確かに珍妙だが、その男はどう見ても貴族様では無い』
ハジメの服装は上下セットのジャージだった。 それを見て、彼らはハジメの身分をどう判断して良いか分からなかった。
『そうでしょうか? この人の手、まったく綺麗なままです。 少なくとも農業や林業に従事している人間の手ではありません』
『待て待て。 それでは、あれか? 俺たちは間違ってどこぞの貴族様を殴打したってことか……?』
『言葉の分からない人間など聞いたことが……』
『これじゃ俺たち……』
唐突に、彼らを不安が襲った。
殴った相手が貴族だったなど、それだけで極刑に値する重罪だ。 それがたとえ正当防衛であっても、農民のその言が裁判で通用した前例などここ数100年、いやこれまでになかったかもしれない。
男どもは集団で暴行を働いた。 これでは誰がやったかなどで言い逃れはできず、下手すれば村ごと焼却させられる恐れさえある。
『それならいっそ殺して埋めたほうが……』
『め、滅多なこと言うもんじゃねぇよ! やるなら言い出したお前がやれよ!』
『でもこうなったのはここにいる全員の責任だろう! ……なぁ、エスナ』
エスナ──ハジメに話しかけていた女性は、びくりと肩を震わせた。
『え……私は……』
『お前がこいつ……この人を刺激しなければこうはなっていないだろうが!』
そうだそうだ、と一人の男の発言に周囲が同調を示し始めた。
『私は、何も……』
『これは……エスナ、お前がやったことだよな?』
突然の暴論に、エスナは理解が追いつかなかった。
『……え?』
『お前が俺たちを焚きつけたからこうなったんだ。 この責任はお前が取らなければならない』
『ど、どうして……どうして私の責任に……』
『口答えするなッ! 村に飼ってもらっているお前に発言権は無い!』
男の一人は大声で怒鳴り散らした。 そうすればエスナは何も言えないということを知っているからだ。 有無を言わさず畳み掛ければ、彼女は全ての物事に対して首を縦に振ると分かっているからだ。
『そうだな、じゃあお前の──』
『何をやっておる……』
男が言い切る前に、しゃがれた声が投げかけられた。
『そ、村長……』
『なんじゃ喚きおって。 して、何者が徘徊していたか分かったのか?』
『え、いや……』
バツの悪そうな反応に、村長は周囲の男どもを見渡した。 しかし誰も目を合わそうとはしない。 最後にエスナの方を見ると、彼女も下を向いて俯いているだけだ。
『む……?』
村長は違和感を覚え、エスナの視線を追った。 そこには何かが転がっており、よくよく目を凝らせば何者かが倒れ伏していることが分かる。 しかもボロ切れのように衣類が傷つけられ、荒い頻呼吸で身体を揺らしている。
『……何があった?』
『えーっと、そのー……』
『お前には聞いておらん。 エスナが答えるのだ』
『え、あ、はい……。 あの、実は──』
エスナは顛末を包み隠さず話した。 その結果、村長が怒号を撒き散らすのは当然の流れだった。
そうして口論の続く現在に至る。
「起こってしまったことは最早覆らん。 あの場で遺棄しようとしなかっただけマシというものだ。 ……みな、よく聞け。 まずその者に心当たりは?」
返事はない……当然だ。 ラクラ村はエーデルグライト王国でも最も辺鄙な地に存在しているし、村人の大半が自分の村から出た経験すら無いのだ。 外の人間など知る由もないだろう。
ラクラ村は総人口100名にも及ばない小さな村だ。 ここは新規ではないものの少し昔から続く村で、王国南端の山裾の開拓を任された開拓村だ。 そのような場所にわざわざ寄り付くような人間がいるだろうか? いや、居ない。 村長はそう断言できる。
他村などとの交流のため外出機会の多い村長こそ、田舎暮らしの不便さは知っている。 村から町に出たいと思う人間はいても、その逆はいない。
では、誰なら寄り付くのか。 それは、町などを追われた犯罪者や口減らしのために村を追い出された者、そして貴族の末弟などだろう。
村の男どもが乱暴した彼は、身なりや身体的特徴から貴族である可能性は高い。 もし彼が本当に貴族であった場合、捜索の手がこの村まで伸びてくることは容易に想像できる。 そんな時に彼を保護していなかったり殺してしまっていた場合、この村はお終いだ。 全員が首を括る……いや、それ以上。 少なくとも、まともな最期は迎えさせてもらえないだろう。
いくら村人程度が偽ったところで、魔法で捜索されてしまえば容易に足がつく。 だからこそ、真摯な態度で対応しておかなければならない。
「心当たりなどいるはずもないな……。 とにかく、その者はしばらくこの村で預かることとする。 もしその者に関わりのある人間がやってきたら、決して偽るでないぞ?」
男どもはごくりと喉を鳴らした。 それほどに村長の眼光は鋭いものだった。
「それは分かりましたけど、誰が面倒見るんですか? 俺は家族があるんで、これ以上生活が逼迫するようなのは無理ですよ」
誰だって面倒事は抱え込みたくない。 村長であってもそれは例外ではない。 どの者も、自分に押し付けられるのを避けたいと思っている。
「問題ない、適任ならおる」
「それって……?」
男ども全員の視線が1人に集中した。
「エスナ、責任を取ってお前が面倒を見るのだ」
この集まりの中にあって、唯一何も言葉を発さなかったエスナ。 彼女の目は絶望に染まりながら、それでいてこの状況を受け入れているとも取れる揺らぎを含んでいる。
「……はい」
エスナに拒否権は無い。 今までも、これからも。 村には大変に世話になっているし、食料を分けてすらもらって生活しているのだから。
「では、今後その者の面倒はエスナが見ることとする。 他の者は何があっても関わるでないぞ?」
村長の言葉に反抗する者は誰もいなかった。
▽
「ん……お姉、ちゃん……?」
物音に反応して少女が目を覚ました。
「あ、ごめんね。 起こしちゃったね、レスカ」
扉が開いて、そこから月明かりが室内に漏れ入っている。
エスナは荷物を背中に隠しながら、いつも通り妹のレスカに優しく話しかけた。
「いいの……。 お姉ちゃん、まだ夜だよ? どうしたの?」
「何でもないのよ。 えっと、そうね……これから一人かぞ……お友達が増えるから相手してあげてね」
「んー……お友達……?」
「まだ眠いわね。 また起きたらお話ししてあげるわ。 だから今は眠っていなさい」
「はぁー……い」
レスカがすぅすぅと寝息を立て始めたのを確認して、エスナは荷物を室内に運び込んだ。
エスナは木板に横たえられた男を引き摺りながら、彼を使用していない空き部屋へ。 そのままそっと扉を閉じた。
「ふぅ……」
エスナは大きく溜め息をついた。
(忌々しい……)
エスナの表情が醜いものに歪むが、彼女は両手で無理やりに口角を上げてそれをなかったことにして見せた。
エスナは、自分自身の表情が日に日に固くなっていると感じている。 そうレスカから指摘されてもいる。
「なんで……私ばっかり……」
涙が溢れる。 しかし、泣いても状況は変わらない。 状況が好転するとすれば、エスナが町などに徴用された場合のみだ。 それ以外では、決して今の扱いが変化することはない。
エスナは村において最も低い立場にいる人間だ。 そのため彼女は常に冷遇され、面倒事は全て回ってくるようになっていた。
「なんで……なんで死んじゃったのよ二人とも……」
怨嗟の先は、早くして他界した両親へ。 こうやって誰かに恨みをぶつけでもしなければエスナの心の均衡を保つことができない。
どうしてこうなったのか。 いや、どうしてもこうしてもない。 運が無かった、ただそれだけだ。
エスナは妹の平穏な生活を望み、自ら今の生活を選択した。 今更選択が覆るわけもないし、決して覆せない状況にすらなってしまっている。
(こんなことなら、口減らしで村を追い出されたほうがマシだったかも……)
今の状況を見れば、エスナはそう思ってしまう。
特定の誰かが悪いというわけではない。 唯一名を挙げて指摘できるのは、この状況を想定できなかった自分自身だろう。
「やだ……こんな生活、やだよぅ……」
押し殺した嗚咽はそれでも溢れ、涙となってエスナの顔面を汚す。
飲み込んだ怨嗟は数あれ、誰かに話せた経験はない。 毎日毎日、生じたそれらは彼女の心に澱を残し続ける。
妹のために貼り付けた笑顔も、ひとたび緊張を解けば能面そのものだ。
エスナに安寧の時間は来ない。 就寝の時であっても精神的疲労が入眠障害を引き起こし、眠れない時間は無駄で余計な思考を生じさせる。
目の下の隈も日に日に酷くなる一方だ。
いずれ壊れる。 そうエスナの身体は警告を発している。
「こんな時に、なんであなたは……っ!」
今度は怨嗟の矛先を空き部屋に置いた男に向けた。
(いっそあの男を殺せば……? いえ、短絡的な思考は絶対にダメ……。 レスカに危害が及んじゃう)
村長も全ての責任がエスナにあると宣言してしまっている。 この男に何かがあれば、それは結果的に妹のレスカを傷つけることにつながるのだ。 それだけは絶対に避けなければならない。
また、レスカが独り立ちできるまではエスナも倒れてはならない。 エスナが風邪を引いてしまうだけでも、その日の食事すら困難になってしまう。
エスナは虚な目で不安なことを考えながら、部屋の扉にもたれかかって眠りについた。
「お姉ちゃん……?」
レスカがエスナの顔を覗き込んでいる。
(もう朝……? 疲れが一切取れていない……)
「ん……レスカ……」
「ベッドで寝なきゃだめなんだよ?」
「そう、ね……いつも言ってるのに私ができなきゃ駄目ね。 注意できて偉いわレスカ」
「えへへー」
「もう起きる時間、だった……?」
「ううん、あたしがちょっと早く起きただけだよ。 お姉ちゃんはもう少し寝る?」
「いいえ、今日は学校があるから……。 じゃあ、朝ご飯にするわね。 桶を持ってきてくれる?」
「うん!」
「走らないの」
「はぁーい」
エスナの声でレスカは歩速を緩め、寝室から3つの桶を持ってきた。
「お姉ちゃん、今日もお願いします!」
「お願いできて偉いわ、レスカ。 それじゃあ……」
エスナは右手を身体の前に、手のひらを下にして翳した。 その手の甲には、黒い紋様が刻まれている。 魔導印と呼ばれるそれは、魔法使用が可能な者の証。
エスナが意識すると、彼女の体内からマナと呼ばれるエネルギーが魔導印に向かって行った。
気づけば、エスナの右手には辞書ほどの大きさの本が掴まれていた。 これこそ魔法使いにのみ許された、魔導書と呼ばれる叡智の結晶。 その装丁は青く燻んでおり、その色は水属性を使えることを意味している。
「かっこいいー!」
「そう? ありがとう」
「あたしも早く魔法使えるようになりたい!」
「レスカにはちょっと早いんじゃないかなぁー?」
「えー、ずるいずるい! あたしもお姉ちゃんみたいにカッコよくみんなのお役に立ちたい!」
レスカの純粋な発言にエスナは思わずウルっとくるのを抑えながら、今度は左手を桶に翳した。 すると、何もない空間──エスナの手のひらあたりから水が溢れ出したではないか。
「今日もお恵みをありがとう!」
「どういたしまして」
エスナは2人分の桶に加えて朝食に使う桶に水を溜め、ふぅと息を吐いた。
そこそこ運動した程度の疲労感がエスナを襲っている。 これは、マナの損耗による生理的な反応だ。 この状態に陥るたびに、エスナはマナ総量の少なさを嘆いてしまう。
日々の魔法使用によって体内のマナ総量は増えるとされているが、実際のところはあまりよく解明されてはいない。 魔法は未だに謎が多すぎる。
現在魔法について明らかな事実は、魔法の技能は一部を除いて遺伝により継承されるものだということ。 親が魔法使いなら、子も魔法使いになれる確率が高い。
「じゃあお顔を洗いに行きましょう」
「うん!」
エスナがふっと力を抜くと、魔導書は跡形もなく消えてしまっていた。 またどことなり戻っていったのだろうとエスナは考える。
エスナは燥ぐレスカの背を小走りで追いかけた。
「お姉ちゃん、新しいお友達ってだぁれ?」
家の裏手で顔を洗いながら、唐突にレスカが言った。
「えっ……」
エスナは嫌なことを思い出させられて真顔になった。 寝ぼけていたかと思いきや、そうやらレスカは昨夜のことを覚えていたらしい。
「あ、ああ、うん。 村長さんからお願いされた人なの。 今は大怪我しちゃっててね、私達でお世話しないといけないのよ」
「へー、そうなんだぁ。どうしてお怪我しちゃったの?」
「え、えっと……その人ね、昨日の夜にお外を歩いていたの」
「あー、駄目なんだ! 夜に外に出たら怖い盗賊とか魔物に襲われるのにー」
「夜は危ないのにね」
「でも、早く治ると良いね。 治ったらその人、レスカともお友達になってくれるかなぁ?」
「レスカはいつもいい子にしてるから、きっとお友達になってくれるわ」
「やったー。 レスカこれからもっといい子にする!」
「レスカはいつもいい子よ。 私には勿体無いくらいだわ」
「もったいないー?」
「気にしないで。 あ、えっと、その人は男の人だから、お父さんとお母さんの部屋にはあまり入っちゃダメよ?」
「どうして?」
「怪我して寝てるから、もし起きたら痛くて暴れちゃうかもしれないわ。 その時にレスカがいたら、レスカも怪我しちゃうかも」
「痛いのは嫌だから入らないようにするね」
「うん、偉いねレスカは」
エスナはどこまでも純粋な妹を更に大切に思いつつ、朝食の準備に取りかかった。 といっても、野菜を洗って刻んでスープにするだけだ。
野菜は裏庭に干していたいくつかを持ってきてある。
エスナは石包丁によって簡素に野菜を刻むと、火打石で火をつけてそれらを鍋で煮込んだ。
「おいしかった!」
「そう、良かったわ」
食事と言えるかどうか怪しい行為を終え、エスナは急いで外出の準備に取り掛かる。
エスナは本日、学校のある日だ。 週に一回から二回、エスナは隣の村にある学校に通っている。 講師がやってくる日が決められているため、そこに合わせて登校するという具合だ。
しかし学校はタダではない。 魔法の才能があることは必須であり、加えて学費も必要。 その学費もばかにならない金額で、とても1人の農民が払えるようなものではない。
エスナが金銭をどう工面しているかというと、村が善意でお金をエスナに注ぎ込んでくれている。 そこに関してはエスナは感謝の念しかない。 しかし、そのせいで面倒な立場に置かれているのも事実だ。
現状、ラクラ村の魔法使いはエスナだけだ。 魔法は村のために使うのが当然だという村の民意があり、 そう言われるとエスナはもう何も言えず、そうせざるを得ない状況に陥れられている。
田畑の水やりなど生活のあらゆる部分で水は必須の要素であり、水を操るエスナがこき使われるのは言うまでもない。 村から水源まではそこそこの距離があるため、各家に水の補充などするのがもっぱらエスナの役目だ。
「じゃあレスカ、いい子にしてるのよ。 もしお友達が起きたら、お水を飲ませてあげてね。 あと、余ってるスープもあげていいわ。 それ以外は入らないようにね」
「わかった! お姉ちゃん、今日もがんばってね」
エスナはレスカにハグをして、村を出発した。 途中、同年代の女子たちがエスナを見てコソコソと何か言っていた。 こんなものはいつもの話なので、いちいち気にしていてもキリがない。
(どうせ、無駄飯食いだとかなんとか揶揄しているんでしょうね)
エスナ自身その自覚はあるし、実際にそうなのだから文句は言えない。 だからその代価として、エスナは彼女らなど比較にならないほど村に貢献している。 しかしラクラ村においてエスナの頑張りは評価されない。
「まぁいいけど」
自分が何かを言われる分には耐えられる。
(でも、それがレスカに向いたりしたら……?)
エスナはかぶりを振って恐ろしい考えをどこかに追いやった。
(馬鹿にされるのは慣れているし、見窄らしい私の格好を見てあの娘らの機嫌が良くなるというのなら、それも構わないわ)
村民の機嫌を損ねなければ、エスナはレスカと生きていける。 それだけ出来れば良い……と、昨日までは思っていた。
「一生起きてこなきゃ良いのに……」
エスナは新たな住人に対して、嫌でもそう思ってしまう。
エスナは普段からストレスを抱えている分、人よりも怒りっぽいくなってしまう。 また、負の感情に日々苛まれているため、良い方向よりも悪い方向に考えてしまう。
「早く出ていってよ……」
家庭はエスナにとって本来至福の空間だ。 なにせそこにはレスカがいるのだから。 しかし現在、そこには異物が紛れ込んでいる。 そのせいで、これから上手くやっていける自信がなくなるほどだ。
エスナは徐に付近の木をガスガスと蹴った。 こうでもしてストレスを発散しなければやっていけないのだ。
隣の村までの道すがら、エスナはいつも村での鬱憤をどこかにぶつけている。 片道1時間以上も掛かるのだから、黙って歩き続けると言う方が無理というもの。
エスナはレスカへの心配をより一層抱え、徐々に精神をすり減らしていくのだった。
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