お帰り
「お帰り」
目を開けたら、神がいた
「ベンソン死んだのか?」
「眠っただけだよ」
「雅之って、誰だよ」
「新しい相手だね」
「俺は、もう半年経ったのか?死んで」
「それぐらいかな」
神は、そう言いながらアイスクリームを食べている。
「それ、何?」
「アイスクリームだよ」
「何で、赤いの?」
「これは、イチゴ味」
「へー」
「人チケット、欲しくなくなった?」
「いるに決まってんだろ?」
「プロポーズするんだ!」
「あったりめーだ!」
「へー。じゃあ、頑張って」
そう言って、タブレットを覗き込んだ神に聞いた。
「雅之を見たい」
「はあ?」
「雅之を見せろよ!それで」
俺は、雲のスライドを指差した。
「嫌だよ」
「何でだよ」
「あのね、俺ね!君だけを特別扱い出来ないのわかる?」
「わかんねーよ」
「こっちでは、みんなお客さん何だよ!君だけが、特別なわけじゃない。魂は、平等なんだ」
「だったら、俺を生き返らせろよ」
「だーかーら、それは無理だって話したよね?ここに来た時点で、死んでるって言ったよね」
「じゃあ、証拠を見せろ」
「それは、今、天ちゃんが言ってるだろ?」
アイスを食べ終わって、神は怒っていた。
「雅之に会わせろ」
「あー、もう、はいはい」
チン!!
えっ?
俺は、どこかに来ていた。
ニャー
猫だ!!
猫になってる。
意外にめちゃくちゃ可愛いじゃん。
「ベンソンに会えてよかったな!」
「うん」
「また、行くだろ?来週?」
「うん」
妙伊子は、コーヒーを渡してる。
「雅之、お母さんに話したよ」
「本当か?何て?」
「お父さんがいる時に連れてきなさいって!」
「そっか、認められたらいいな」
「うん」
妙伊子と雅之は、キスをした。
「あっ、お砂糖コンビニに買ってくるね」
「うん、行ってらっしゃい」
ムカつく、イライラする
シャアー
「タマゴは、すぐ怒るな!」
何だ、そのダサい名前は…
ニャー
あたたたたたたた!
パンチ&引っ掻いてやったぜ!
「お前、かわいくねーわ!やっぱり」
怖っ!
逃げようとしたのを捕まえられた。
フニャ
「邪魔なんだよ!前から」
【何すんだよ、テメー。離せ、離せ、いかれやろうが!】
「お前がいたら、妙伊子と一緒になってもめんどくさいんだよ!だいたい、前の男が拾ってきた猫なんか可愛くないんだよ」
そう言って、ベランダに追い出された。
前の男?
俺は、猫なんか拾ってないぞ
ってか、いれろよ!
ニャー、ニャー、ニャー
「うっせー、馬鹿猫」
ヤバい、やめろ!
死ぬって、離せよ
ニャー、ニャー、ニャー
「うっせー」
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