後書き
昨今の文章生成AIの進化には目を見張るものがある。
Google社の『LaMDA』は言うに及ばず、我々一般人が利用できるツールとしても『AIのべりすと』等は設定次第では、小説、詩、ルポルタージュ、果ては架空のインタビューまで、まるで人間が書いているかのようにリアルな文章が生成される。
勿論これは技術の発展として素晴らしいものではあるが、過去の『人工無脳』のような機械特有の、奇妙だがどこか面白味があったり、興味深い文章が出力されなくなっていくことに、私は一抹の寂しさのようなものを感じていた。
その時に『ゴーストライター』という入力した文章を切り貼りして文章を出力すると言う、昔ながらのスタイルのツールを見つけた、これを使えばランダム故の面白い文章が作れるのではないかと思った。
そしてこれは、バロウズの『裸のランチ』に代表されるカットアップの新しい手法になりえるのではないかと考え、記載したのが先の本文である。
カットアップなので意味が通っている部分は殆ど存在しないが、そこかしこにらしさのようなモノがある文章に仕上がったのではないかと思っている、読者諸兄にもそれらしさや、面白みのようなモノを見つけて頂けると嬉しく思う。
次の章に元となった原文を載せるので、興味をを持っていただきますお時間が許すようであれば、見比べて頂けると作者としてはなお嬉しい思いである。
最後に、酒宴の席での何気ない言葉から気付きを与えてくれた或る人、あるいはビート・ジェネレーションとカットアップに敬意を評して。
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