第0.2話 自称帝王は足元をすくわれ宙ぶらりん



感情を殺して生きてきていた。

どんなほころびにも目を向けた。

だから、周囲から向けられる視線に込められた畏怖に気づきもしなかった。


のちにどれほど僕の首を絞める行為であれども、

一度行ったそれは正し直すことができなかった。


それも全て僕の落ち度であると、今なら判断できる。


僕たちは今を生きれない。


全ての魂が報われるまで、僕は理の天敵で居続ける。


理の使い魔どもに救われつつも、巣喰われつつも。

理解してしまったからには、

首の皮が繋がる今は、

瀬戸際までお前の懐に忍び込むんだ。


呼吸が続き、酸素が脳に行き渡るうちは、お前らの首を狙ってやるさ。


君もそうだったんだろ?


同名個体オリジナルクローン

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