読む前にあらすじをよく読むことで、感想は持ちやすくなる

あらすじの大切さはこちら

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 まず、あらすじを読んでどんな物語なのか想像することがとても大切。

 あらすじが下手な人も確かに多いのだけれど、読みたくなる作品はやはりそれなりのあらすじが書いてある。


 タイトルとあらすじをよく見る。

 どんな繋がりがあるのか?

 どんな物語なのか。

 そこから何を想像するのか?


 ファーストインパクトは、あらすじと冒頭一ページの差で生まれます。

 あらすじの巧い人というのは、確かに間違ったことは書いていないが想像できないような構成を組んでいる。

 自分の想像と違う。それが感想となるのです。


 読んで思ったことを書くのに、比較するための土台がなければ何を基準に書いていいのか分からないでしょう?

 しばしば勘違いされるのが、他の作品と比べること。

 それは間違いです。

 

 小説はその人が培ってきた経験や知識、想像力、空想から出来ている。

 仮に比べるならば、同じようなテーマで結果の違うような作品でならすることが出来る。

 例えば夏目漱石のこころと武者小路実篤の友情。これはどちらも友人と同じ人を好きになってしまい、こころでは好きな女性を友人に取られたくないために画策し、結果その友人は自殺してしまう。友情の方は友人に裏切られたけれども、強く生きていく話。

 この二つを比べ、自分ならどう生きるか? を考えるという比べ方ならば、論文などを書くことはできるだろう。

 しかし、単純に他作品と比べ巧い下手を問うても意味はない。


 物語で重要なのは、その作品のテーマやメッセージ。

 作者の意図を理解する、読み解く、読み取るのが重要なのである。

 しかしながら多くの人が、読書の仕方を知らない。

 比較へのとっかかりを間違っている為、感想が書けない。


 時々、評価や指摘ばかりしている人を見かけるが、それは出来る人のみやればいい。決して真似するべきじゃない。簡単に出来るものではないからである。

 評価評論と誹謗中傷は全く違うもの。

 それなりの専門知識と基準が必要であり、素人のやるべきことではない。

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