第十四話の裏: 夢の跡より続く先
──『天皇賞・春』を終えた翌々週。
ホワイトリベンジの馬主である遠藤と、調教師である置田と、主戦騎手である彩音は、再びトレセンの客室へと集まっていた。
現在、ホワイトリベンジはタチバナ・ファームへと放牧に出されている。なので、遠藤も彩音も、ホワイトリベンジに会うために来たわけではない。
では、いったいどうして?
それは、言うまでもないだろう。
この3人が集まる理由なんて、ホワイトリベンジ以外に無い。そして、実際にこの日集まった理由もホワイトリベンジの事であり、その中身は……ホワイトリベンジの次走についてであった。
で、だ。
事前に電話にて軽く話を通されていたので、一から説明をする必要はないのだが……あえて、簡潔にまとめると、だ。
「……遠藤さん、JRAは、なんと?」
恐る恐る……といった様子で話を切り出した彩音に対して。
「出来るなら『宝塚記念』に出走してほしい、と。ですが、お願いというよりは、ほとんど懇願でした」
と、馬主である遠藤は答え。
「まあ、減り続ける競馬人口を食い止め、ブームに火を点けた馬ですからね……それが出走しないとなれば、そりゃあ顔色を変えるでしょう」
一連の流れ……調教師として、あるいは、競馬の世界に関わる者としてJRAの思惑を、置田が答える。
「──僕はね、そういうのは嫌いなんですよ。僕は要求を一つ飲んだ。なのに、向こうは当初の約束を無視して打診してきた」
「たぶん、上手く行けば……という程度の感覚だったのでは?」
「そんなのは、僕の知った事ではありません。口に出した時点で、彼らは僕との約束を甘く見ている……それが、正直なところ、腹立たしいのです」
それを聞いて、明らかに遠藤は気分を害した様子で、下ろしたテンガロンハットの頭をベコッと凹ませた。
──と、いうものであった。
まあ、つまりは、だ。
ホワイトリベンジ……ホワの馬主である遠藤は、6月末頃に開催されるGⅠレース『宝塚記念』への出走を考えていなかった。
理由は、ホワの疲労を考慮して、である。
と、いうのも、だ。
見た目は元気そうだが、ホワは既に2戦を走っている。骨折云々を抜きに考えても、1戦目は3000m、2戦目は3200mも走っているのだ。
しかも、1戦目と2戦目の間に挟まれたインターバルは、約1か月程度しかない。
よくぞ怪我なく無事に走ってくれた、それが遠藤の本音である。復帰レースにて勝利し、亡き妻の夢であった『天皇賞・春』も叶えてくれたのだ。
──もう十分過ぎるだけの夢を貰い、見せてもらった。
それが、遠藤の偽りのない本音である。仮に第三者から過保護と言われても、遠藤は一切否定するつもりはない。
だからこそ、また一ヶ月程度のインターバルを挟んでレースをさせるよりも、ゆっくり静養させてから……と、遠藤は考えていた。
それに関して、調教師である置田も特に反論はしなかった。というより、休ませた方が良いかもと悩んですらいた。
事実として、既にホワはレースを2戦走っている。
骨折そのものは完治しているとはいえ、競走馬が発症する病気は他にもいっぱいある。インターバルを短くなればなるだけ、そういったリスクは跳ね上がる。
だから、休ませる選択を選ぶのは間違いではないと思っていた。
ちなみに、騎手の彩音はそこまで深くは考えておらず、『既に賞金は足りているだろうし、秋まで静養させても問題ないのでは?』という感じであった。
──そこに、『待った』を掛けたのが、『
曰く、『どうか宝塚記念に出走してほしい』。
長いうえに回りくどく、絶妙にへりくだった向こうの言い分を短くまとめると、ソレであった。
それ自体は……まあ、直接話をされた遠藤も、話を聞いた置田も彩音も、他にも色々な関係者たち一同は、特に気にしなかった。
とても珍しい事ではあるが、無いわけではないということを、人伝で聞いた覚えがあるからだ。
有力な、あるいは人気のある馬に対して、『出来るなら、○○のレースに出走出来ないか?』とJRAよりコソコソっと話をされるのは。
どうしてかって、それは……JRAも慈善事業ではない、これに尽きるだろう。
地方競馬場に比べて資金があるとはいえ、無限にあるわけではない。そう、中央競馬とはいえ、そういった部分に無頓着なワケがないのだ。
やはり、客入りが減り、お金を使ってくれる者が減れば、その分だけ経営を圧迫してゆくし、採算が取れない年度が続けば、規模も縮小されてゆく。
実際、競馬に携わっている者たちは、知っていた。90年後半より、中央競馬の売り上げは右肩下がりが続いていたのを。
1年、2年ぐらいなら耐えられる程度の減少ではあるが、それが5年、10年と続けば……徐々に焦りが出て来ても不思議ではない。
CMを出したりイメージキャラクターを用意したりと色々頑張ってはいたが、その程度であっさり業績が回復するなら、誰も苦労なんてしないだろう。
競馬というのは、確かに賭け事である。だが、それ以外に熱中させるナニカがあるからこそ、人々はそこに集まり、お金を落としてゆくわけだ。
経営努力と時の運によって培った膨大な資金と人脈によって、『伊藤牧場』が一強となってしまった、現代競馬。
賭け事とは別に、そういったナニカを見たくて競馬を見ていた者たちは、少しずつ興味を失うにつれて、離れて行った。
そして、そういった熱心なファンが離れて行けば、そのファンに感化される者たちも減る。人が減れば、残るのは金銭しか見ていない者だけ。
それが良いか悪いかは、問題ではない。
だが、金銭に重点を置いているからこそ、ソレに熱中するあまり、それが態度や雰囲気に出てしまうようになる。
そして、なによりもそういった状況が長く続く事で起こる弊害、競馬に限らず如何なる業界が恐れているのが……客層の高齢化である。
誰も、悪い事をしたわけではない。
しかし、若者が入ってくれなければ、どんな業界とていずれは衰退してゆくのと同じく、競馬業界もまた、それを危惧していた。
──そこに、彗星の如く現れたのが、『ホワイトリベンジ』である。
今更、その中身を詳しく語る必要はないだろう。
幸か不幸か、ホワは人々の興味を引くだけでなく、思わず応援したくなるエピソードを幾つも持っていて、実際に下剋上を果たしたわけである。
そのおかげか、右肩下がりだった売り上げは水平に戻り、今では少しばかり右肩上がりにまで改善された。その影響は、地方競馬にも及んでいるという話すらある。
一度は足が遠ざかっていたファンたちを競馬場へと引き戻し、ドラマ化されたことで一般の客層も増やし、競馬ファン以外には売れなかった雑誌関連も売り切れが続出するようになった。
それだけ客が増えれば、その移動に合わせて様々な物が動く。ホワイトリベンジの出現によって、数億数十億という経済効果が新たに生み出されたのである。
なので、だ。
本来ならば、足を向けては寝られないぐらいの功績を上げた存在であるホワ(馬主)に対して、そんな無理強いなんてしない……つもりだった。
……しかし、『宝塚記念』となれば、JRAも不義理を承知で声を掛けないわけにはいかなかった。
何故ならば、『宝塚記念』は有馬記念と同じく、ファン投票によって優先出走権が与えられる。
つまり、ファンたちから『是非、走ってほしい』という願いの数によって出走が決まるわけだ。
当然ながら、優先出走権が得られても、最終的に決めるのは馬主である。
事前に登録だけは済ませていたが、馬の体調が思わしくなければ登録を取りやめ、出走回避することだって、珍しくはない。
……が、今年の『宝塚記念』に寄せられた投票数が、例年の倍近くにまで増えてしまった事で、そうも言っていられなくなった。
これほどにまで投票されたのは、JRAが記録している限りでも20年以上前になる。
すなわち、20年ぶりに、それだけの関心が『宝塚記念』に集まってしまったわけである。
これ自体は、非常に喜ばしい事である。
しかし、それだけ関心が集まってしまったからこそ……投票した馬が走らなかったというキッカケによって、その『熱』が一気に反転し、冷めてしまうことをJRAは危惧した。
その結果……JRAは言ってしまったわけだ。『なんとか、出走出来ないか?』、と。
……で、話を戻そう。
「僕だって、競馬の世界に携わり、色々とお世話になった身だ。だから、『宝塚記念』に出ないかわりに、写真集の販売許可を出した!」
「あ、あの話って、そういう流れだったんですね……」
「そうだよ、柊さん! 橘さんたちにも相談して、僕の方からも頭を下げて、どうにか写真集を出せるように話を持って行ったんだ……それなのに、よくもまあ素知らぬ顔で僕にお願い出来たものだ!」
ふんす、と。
こみ上げてくる怒りを鼻息と共に噴いた遠藤は、「ああ、そうだ、もう一個腹立たしい事があった」直後に思い出したもう一つの苛立ちを露わにした。
「それって、もしや……」
察した置田が、思わずといった様子で顔を上げる。
「お察しの通り、クレイジーボンバーさ」
対して、遠藤は一切隠さずにソレを言い切った。
「いや、それはまあ、受け入れるかどうかを決めるのはタチバナ・ファームさんの判断ですから、一概には……」
「規模も人脈も桁違いの伊藤牧場のお願いは、お願いじゃない。牧場を買い上げるなんて馬鹿げた事ならともかく、貴方とはお知り合いじゃないから断ります……そんなこと、言えると思うかい?」
「…………それは、まあ、うん」
置田は、何も言えなかった。
一般的な会社に例えるなら、同業ではあるが、業界トップの企業より、どうですかとお願いされた仕事(しかも、利益だけを見れば格別に良い)を、一方的に蹴ってしまうようなものだ。
理屈としては、受けるor受けないはタチバナ・ファームが決める事なので、そこを責められる道理はない。
しかし、そんな正論で何でも回るなら誰だって苦労しない。
何時ぞやの、ホワの乗り換えアプローチとはワケが違うのだ。アレはまだ馬主間なのでそこまでではなかったが、今回は牧場間……影響力の桁が違う。
だから、タチバナ・ファームが断らずにほぼほぼ即決でクレイジーボンバーの放牧を受け入れたこと事態は、仕方がないと遠藤は思っていた。
……が、しかし、だ。
遠藤からすれば、『JRAは伊藤牧場の肩ばかり持つくせに、こっちは舐めて掛かるばかりか、事前の約束すらすっとぼける。伊藤牧場は、その立場を利用して一方的にタチバナ・ファームの首を縦に振らせた』……にしか見えないのもまた、事実。
そりゃあ、遠藤に限らず、機嫌の一つや二つ悪くなるのは当然だろう。
だって、わざわざ伊藤牧場がそうしたということは、クレイジーボンバーにとって何かしらのメリットがあることを証明している。
対して、ホワにとってそれがメリットに働くかと言えば、そんなわけないだろう。
元々、ホワは人間が好きで牧場のスタッフ(特に、キナコには)に対して甘えてべったりな分だけ、他の馬たちとは馴れ合わない。
つまり、この放牧で得をするのは伊藤牧場側だけであり、遠藤たちにとってはデメリットばかりが目立つ……一方的なやり方なのである。
それを、二人は察していた。そう、察しているからこそ、置田はそれ以上何も言わず、気付いていた彩音も空気に徹していた。
……ちなみに、だ。
クレイジーの『タチバナ・ファーム』への放牧を決定させた理由(つまり、メリット)は、そちらの方が『クレイジーの精神状態が良くなる』と伊藤牧場側が判断したから……らしい。
馬主とはいえ、遠藤も、さすがに他所様の放牧状況に関しては詳しく知らない。
けれども、伊藤牧場側もこの程度のことで無駄に争うつもりはないようで、軽くではあるが、精神状態云々の詳細を教えてくれた。
それは、クレイジーがホワに抱く負けず嫌いに関する事だ。
曰く、『クレイジーボンバー』はまだ精神的に落ち着きがない部分があり、負けたショックを長い間引きずってしまう。
それを抑え、回復させる為には、負かした相手と一緒に過ごし、『次は負けねえぞ!』と常に闘争心を燃え上がらせている方がメンタル的には非常に良い……のだとか。
……正直に言おう。
やり方云々は別として、そんな事があるのかと、話を聞いた遠藤は率直に思った。
しかし、わざわざ向こうがそうして来たということは、本気でそう考えているからこそ、そうしたわけで。
……見方を変えれば、それだけ本気で『ホワイトリベンジ』に勝とうと思っている……ということなのだろう。
だから、実際のところ……そのやり口に関して苛立つし不快感を覚えて怒りはしたが、そこまでしても勝利を得ようとする貪欲さに対しては、むしろ好感を抱いたぐらいであった。
実際、気になった遠藤は、つい先日タチバナ・ファームへと連絡を取っていた。
『いやあ、遠藤さん。あの子、かなりの負けず嫌いで王子様気質ですね。ホワに対しては、歳の離れた兄貴に負けて悔しがる弟みたいな感じで可愛いですよ』
『あ、そんな感じなのかい? では、ホワは大丈夫なんだね?』
『はい、大丈夫だと思います。先日も、ヤンチャをしようとしてホワにマジギレされて、けっこうビビッておとなしくなっていましたから』
『え゛!? 何したの!?』
『私に対して頭突きしようとして、ホワがブチ切れました。厩舎の馬全頭を震え上がらせるぐらいに嘶いて、あのクレイジーの腰を引かせましたよ』
『えぇ……』
『さすがに可哀想だったので、ホワを叱りました。それ以来、クレイジーはホワにこそ変わらず突っかかりますけど、私にはけっこう甘えるようになりましたよ』
『……あ、うん、それなら良かったよ』
と、何時の間にかクレイジーとも仲良くなっているキナコに(プロの厩務員って、凄いんだね)という感想を抱いたことは、当人の心の中……である。
……。
……。
…………さて、話を戻そう。
経緯は何にせよ、遠藤の考えは変わらない。
『宝塚記念』は回避して、秋のレースを狙う……との事だ。
今回集まったのは、つまるところは確認作業みたいなモノだ。
JRAからもし説得云々の話が来ても、『馬主である自分から回避すると通達されている』という言い訳を言えるようにという……で、だ。
「それで、どのレースを狙いますか? ステップレースを挟む事を考えるなら、早めに教えてもらえるとありがたいのですが……」
置田よりそのように尋ねられた遠藤は……すぐには返答をしなかった。その事に、置田もそうだが、彩音も、おやっと軽く首を傾げた。
いったい、どうして?
それは、これまでのレースにおいて、遠藤は基本的にレース選択を迷わず、最終決定の場に来た時点で既に決めていたからだ。
例外は、復帰明けの『阪神大賞典』と、そこから続く『天皇賞・春』ぐらいで、デビューしてすぐの頃は、コレ・コレ・コレと決めていた。
それが、今回は違う。
インターバルこそ開くが、怪我はしていない。
賞金だって、GⅠ『皐月賞』、GⅡ『阪神大賞典』、GⅠ『天皇賞・春』を勝利しているのだから、よほどの事がない限りは出られないレースなど無いぐらいだ。
だから、クレイジーボンバーとの兼ね合い(というのも、変な話だが)があるにせよ、だ。
ホワの適性は中~長距離なのだから、そこまで迷うことではないはずなのに……そう、二人が思うぐらいには、何時もと違っていた。
「どのレースが良いと、二人は思いますか?」
だからこそ、遠藤の口からそんな言葉が零れたのを聞いた2人は……反射的に、これまでとは違うと強く思った。
「……どの、と、仰られましても、それを決める権限は私たちにはありません」
とはいえ、そこで首を傾げていては仕事にならない。いち早く復帰を果たした置田は、そう言葉を続けた。
「ただ、ホワイトリベンジの適性は中~長距離。秋のレースを考えているのであれば、『天皇賞・秋』や『ジャパンカップ』、『有馬記念』でしょうか」
「では、『天皇賞・秋』にしましょう」
「天皇賞を目指すのであれば、8月か9月ぐらいにレースを出して──」
「全てお任せします」
「──そう、ですか」
やっぱり、前と違う……そう言い掛けた言葉を寸でのところで呑み込んだ置田は、チラリと彩音へと視線を送った。
「……えっ、と。遠藤さん、本当にそれで良いんですか? 決めるのは遠藤さんですけど、そんなにあっさり決めちゃっていいんですか?」
察した彩音が、そう話を切り出す。
調教師ではあるが同性である置田よりも、若い異性かつ柔らかな物腰の彩音の方が、原因を語ってくれるかもという打算がそこにはあった。
「……あっさり、というわけではないのです」
結果、その打算は上手くいった。
「ただ……贅沢な悩みなのですが……こう、ホワの次走の事を考えると、勝ち負けよりも、ただ無事に走り抜けてほしい……そんな気持ちばかりが湧き起こってきまして……」
だが、そうして開いた中身は……二人が想定していたモノとは、少しばかり違っていた。
と、同時に、二人は遠藤の言わんとしている内心を察し……う~んと唸り声をあげた。
──要は、遠藤という馬主は満たされてしまったのだ。
殺処分を乗り越え、歩行不安を乗り越え、骨折を乗り越え、奇跡の復活を果たした姿を見た。
『日本ダービー』という己の夢は潰えたが、『天皇賞・春』という亡き妻の……もう一つの夢は叶った。
そこまでで、遠藤は満たされてしまった。だが、それも致し方ないなと……二人は、遠藤の内心を否定出来なかった。
遠藤がもう少し若かったから、まだ次を狙っただろう。でも、遠藤は既に高齢で、半分とはいえ頂きを見る事が出来た。
そこから更に危険を伴う頂きを目指すよりも、今あるモノの傍に立ち止まり、ゆっくりと余生を過ごしたい。
……そんな、緩やかな停滞を望むようになっても、なんら不思議な事ではない。
少なくとも、二人はそう思った。
「……遠藤さん。失礼な事ではありますが、聞かせてください」
「ん、なんだい?」
「遠藤さんは、ホワイトリベンジの引退は何時頃を想定しているのですか? 私が見たところ、ホワイトリベンジは5歳でも十分走れると思いますが……」
そして、その内の片方である置田は……あえて、いずれは聞かなければならない事を、あえて今、尋ねた。
……。
……。
…………遠藤は、はっきりとは答えなかった。
(……そっか)
ただ、沈黙だからこそ語られる、その言外の意思を感じ取った彩音は。
(そっか……ついに、伸ばしていた引退の二文字がやってきたってわけね)
なんとなくだが……ホワの背に乗って戦うのも、今年いっぱいかもしれないと……思ったのであた。
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