大変な意欲作だと読んでて楽しくなりました。 小説における登場人物、語り手、批評の主体となる話者とモデル読者(ロラン・バルトだったかウンベルト・エーコだったかとにかくテクスト論の文脈の用語だったはず)が登場し、混迷を極めます。 テクストの内外を行き来する主人公と語り手の行く末やいかに、という感じです。 最後は映画の「レディ・プレイヤー1」のような好きなもの欲張りセットと言った感じで良いと思いました。 こういうメタフィクションがなかなか見つからない中出会えてよかったと思います。