第15話 パラメータ
朝、登校の時間帯。下駄箱でたまたま
「「!」」
一瞬目が合ったが、すぐにふいっと逸らされた。まあ、昨日あんな別れ方をすればなあ。
昨夜、寝る前に華歩が怒っていたことについて考えてみたけど、結局納得のいく答えは出なかった。そもそも、華歩がダンジョンにいたことも不思議だ。彼女からダンジョンについての話も特に聞いたことないし……。
うーん、わかんないな。
★
「よーし! 今日も張り切っていこう!」
今日も放課後は夢里と共に狩りをする。彼女とパーティーを固定して今日でちょうど一週間だ。
「そういえば、
「あーたしかにそうかも。目の前のことに夢中で全然気が付かなかった」
「私も目の前の事に夢中でね。昨日の夜たまたま確認したらレベルアップしてたんだよ。
【ホブゴブリン】は第2層にいていいレベルではないしな。
まあ、とりあえず言われた通り<ステータス>を開く。
<ステータス>
職業 “???”
アビリティ:???
<装備>
【スライムソード】【スライムシールド】【毛皮のマント】
レベル:3
HP :121/121 ↑11
MP :18 /18 ↑5
筋力 :9(+3) ↑4
敏捷力:9 ↑6
耐久力:8(+6) ↑5
運 :18 ↑8
魔力 :16 ↑7
・
・
・
やば! めちゃくちゃ上がってる!
「ほうほう、やはり良い顔しますなあ」
ニヤニヤした夢里が下からおれの顔を覗いてきている。
「なっ、なんだよ」
「やっぱりレベルアップは嬉しいよねえ。顔に出てるよ」
「~~! もういいだろ、いくぞっ!」
「あらあら照れちゃって」
やはり全パラメータが上昇している。夢里が言うには、運が良くて3項目上昇するのみらしいが、一体どうゆうことなんだろう。
★
一方、翔・夢里パーティーの少し先。
(今日こそ絶対に
パーティーの中に混じり、またもや第3層へと足を踏み入れる華歩の姿があった。
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