インストゥルメンタル、そしてゲーム音楽のすゝめ

尾岡はインスト曲(インストゥメンタル)つまりボーカルレスな楽曲、楽器のみで演奏された曲が大好きなのですが、これも起因が何かと考えたら、これまた中学時代に遡ります。


ゲーム好きだったんですよね。特にRPGが好きでした。尾岡が小学生の時はファミコン。中学生の時にSFC(スーパーファミコン)が登場した、って時分です。


この当時、最高に没頭した作品の一つが、ミーハーですがファイナルファンタジー4でした。このゲームは、思い入れが深い。


ファミコンでリリースされたFF3に次いで。SFCで出る完全新作とあって。当時、中学生だった僕らは、完全に浮足立っていました。


この作品は本当に良い意味で裏切られましたね。

FF3のジョブシステムにあこがれを抱いてましたが、仲間との出会い、そして別れがある。そして国家間の戦争、軍事にまで話が及び、人の生き死にがリアル。

主人公は暗黒騎士。決して優遇されない立場。

何より親友の裏切り。最愛の恋人との別離等。中学生の僕から見て、かなりハードだったという記憶があります。


そこを彩る音楽。FF4は今から聞いても、心が高鳴ります。

例えば、主人公が属していた飛空艇団「赤い翼」

ヒロインとの愛を紡ぐ「愛のテーマ」

そして、未プレイの方にはあまり情報を出したくないのですが、「ゴルベーザ―のテーマ」

どれをとっても、プレイ当時の興奮、感情のアップダウン、強敵に苦しんだあの時、飛空艇の爽快感を思い出す。


何が原因で、サントラ(サウンドトラック)を手にしたのかは正直、憶えてないんですよね。多分、ゲーム雑誌の付録だった気がします。色々なゲームのサントラ詰め合わせのような。

そのサントラをひたすら聞いていた記憶があります。


ゲームミュージックというのは、本当に計算されて作られていると改めて思います。プレイの邪魔にならないように。そしてプレイに集中し、時に感情移入できるように、その作り込みは緻密だと思います。


この体験が、僕のベースにあって。アーティストのアルバムを聞くなかでも、インストだけの楽曲があると、それだけでテンションが上がる。やっぱり集中して捜索がしたい時なんかは、インスト楽曲を聞きながら、執筆する時も多々あります。


音は感情、記憶、情景、いろいおなことを呼び起こす。

今ではゲームをする余裕があまりないので、その分音楽を聴きながら、そのゲームはどんなストーリーが展開されているのかと、空想に馳せる時もあります。


ゲーム音楽好きは、スクエア系から(現在はスクエアエニックスですが、この当時はスクエア単独でした。あの合併も今から考えると衝撃的だった)英雄伝説やイースで有名なファルコム系に流れていくのですが。


僕がインスト、それのみならずジャズ、ボサノバといったジャンルが好きになる一因は、この時期に培ったような気がします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る