第25話 女子高生のお茶会

翌日、休みだったから柚杏を誘ってカフェに来ている


「で、昨日どうだったの?」


「あー…条件出されたんだけど、ちょっと一人暮らし考え直そうかと思って」


「え?そうなの?」


私は柚杏に昨日の事を話した


「…颯杜さんってヤクザだよね?」


「うん、一応。」


「何故だろう?萌果の事になると可愛くない?」


「可愛い。可愛すぎるから考え直そうかと」


「まぁ、そう言われたらね!」


「それに、たぶん。まだ桐生さんの事も心配なんだと思う」


「萌果が一人暮らししてるってわかったらまた来そうだもんね」


「うん…そう考えたら止めた方がいいのかなとか…」


「うーん。でも、最終的には萌果が決めることだし…」


「うん…」


「あ!これならどうかな?」


「何?」


「一人暮らしを期間限定にするとか!」


「なるほど!それもいいかも!」


「でも、条件は変わらないかな?」


「どうかな…もしかしたら少しは和らぐかも?」


「そうなるといいね!」


「でも、合鍵渡す時点で絶対毎日、颯杜さんは家に来る気満々だと思うんだよね」


「確かに…まぁ、それほど萌果のこと本気ってことだもんね!」


「うん。嬉しいんだけど…」


「けど?」


「最近、パパかって思うくらいなのよね」


「パパ感が強いんだ?」


「そうそう、だから不意に愛してるとかガチな顔されるとドキッとしちゃうんだよねー」


「なるほどねー」


カフェで恋話的な話や進路の事とか色々話してるんだけど、その度に飲み物とケーキが増えていく。


「でも、いいなー。萌果は」


「何が?」


「あんな素敵な彼氏がいて」


「柚杏居なかったっけ?」


「もうだいぶ前に別れたよー」


「え?そうだったの?」


「そ。まぁしばらくはもういいかな」


「なんで別れたの?」


「あいつ浮気してたんだよねー。」


「それは…うん。」


お互いそんな話を何時間も話して食べていたけど、さすがにこれ以上食べるのはマズイという事で、お店を出たけど、まだ話し足りなくて牡丹組に一緒に帰ることにした。


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