第17話 仲直り
佐古さんとの事があってから数日、あれから佐古さんは何もしてこなかった…と言うか、あれ以来1人でいることが増えた気がする。
なかなか2人っきりになれず、こっちから声をかけて話すことにした。
「佐古さん」
「…何?」
「ちょっと2人で話がしたいんだけどいいかな?」
「いいけど…」
「じゃあ、空き教室行こう?」
「うん…」
私は佐古さんにそう言って空き教室に移動した。
「佐古さん、この前は言い過ぎちゃってごめんなさい。いくらなんでも皆の前であんな言い方無かったなって思って」
「私こそごめん。」
「もういいよ…佐古さんはなんで私に嫌がらせしてたの?」
「…」
「私、何か嫌なことしちゃってたのかな?」
「そんなんじゃないよ。」
「じゃあ、どうして?」
「私も何でそんなことしちゃってたのかわからない。」
「…」
「でも、なんか羨ましかったのかも」
「羨ましい?」
「うん。私、こんな性格だから友達失うこととか結構あったんだよね。」
「そうなの?」
「そう。で、ヤクザの家にいるってなって皆から距離置かれてたの見て、正直いい気味だなって思ってたの。」
「…」
「それなのに、また皆と仲良くしてるのを見て羨ましかったの。なんでまた仲良くしてるんだろうって」
「…じゃあ、佐古さんも私と仲良くしてください」
「え…?」
「私はクラスの子たち皆と仲良くしたいの。だから、佐古さんが良ければ仲良くしてください。」
私はニコッと笑いながらそう言った
「いいの?あんなに嫌がらせとかしたのに…」
「理由がわかったし、悪いと思って反省してるのなら友達になってほしい。どうかな?」
「ありがとう…私も仲良くしたい」
「じゃあ今から友達ね!」
「うん。今まで本当にごめんなさい。」
「いいよ。私のことは萌果でいいから…真菜花って呼んでもいいかな?」
「もちろん!ありがとう」
真菜花と握手をしてこれからは仲良くしていこうと話した。
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