第6話 初訪問

あのあと颯杜さんに許可を貰い、今日は親友の柚杏が家に遊びに来る日。


私は門の前でソワソワうろうろしていた


「萌果ちゃん落ち着かないっすね」


「萌果が友だち呼びたいなんて初めてだからな」


「幼なじみの親友でしたっけ?」


「そうらしい。駿、失礼のないようにな」


「な!?俺はそんなことした事ないっすよ!!」


「お前はやりかねん」


「信用ないなぁ…」


家の中ではそんな会話がされていた


――――――――――――――――――


「萌果ー!」


「柚杏!」


「あー…めっちゃデカい家だね…」


「うん、私も初めて来た時はすごくびっくりしたよ」


「もう慣れたってことだよね?」


「うん!みんな良い人たちだから柚杏はすぐに仲良くなれると思うよ!」


「マジ?めっちゃ楽しみなんだけど!」


「じゃあ、中に行こっか!」


私たちは仲良く家の中に入っていった。


―――――――――――――――


「お邪魔しまーす!」


「君が萌果ちゃんのお友だちだね」


「はい!如月柚杏って言います!」


「僕は綾人。牡丹組の若頭だよ」


「え!?めっちゃ若くないですか!?もっとこう…おじさんかと…」


「ははっそう思うよね。うちの組は組長も組員も若いから、おじさんくらいの年齢の人は居ないんだよ」


「へー…そうなんですね。」


「あ!!君が萌果ちゃんのお友だち!?」


「駿。さっき言ったばかりだろ?」


「あっ…すいませんっ」


「騒がしくてすまない。牡丹組の組長、椿颯杜だ。ゆっくりして行ってくれ」


「あ、はい…ってことは萌果の許嫁の人ですよね?」


「そうだ。これかも萌果と仲良くしてやってくれ」


「もちろんです!」


玄関で挨拶を交わした私たちはその後、居間に向かった。

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