第4話 日常

あれからまたしばらくして、この生活にもだいぶ慣れてきた。


今のところ何事もなく平和な日々が続いてる。


「颯杜さん…」


「ん?なんだ?」


「颯杜さんっていつお仕事してるんですか??」


「……は?」


「いや、なんかこう…極道だと敵対組織とピリピリしてて…とか?」


「いや。昔はあったんだろうが、今は厳しくなってるからな。そう簡単に抗争なんてないんだよ」


「なるほど…」


「あったとしても銃刀法に引っかかるから無理だしな」


「…」


「…まぁ、何かあったとしても…萌果。お前だけは絶対守るから安心しろ」


「はいっ」


その日は天気が良くて私と颯杜さんは、縁側で日向ぼっこしながらお喋りしていた。


「ちょっと!なんで2人だけでまったりしてるんすか!」


「駿さん!」


「仲良くなるにはこういうのが1番だろ?」


「むーっ。俺も仲間に入れてくださいよー!」


「駿、お前。颯杜さんと萌果さんの邪魔するなよ」


「一葵だって思うだろ?俺も萌果ちゃんと仲良くしたいんだよーっ」


「…駿。今日は特別だぞ?」


「やったー!!あざっす!」


駿さんがほっぺを膨らませて文句を言ってくるから、''可愛いなぁっ''なんて思っていたら一葵さんが止めに来てくれたんだけど。


結局、颯杜さんが折れてみんなでお喋りすることに。


その内、綾人さんと涼さんも来て縁側でのお茶会…?のようなものが始まった。


牡丹組はみんな仲良しだと感じた時間だった。

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