第2話新しい家族

今、私は颯杜さんに着いて来たことに激しく後悔している


「牡丹(ぼたん)…組…?」


「ここが今日からお前の家だ。」


「あの…ここって…?」


私が引きつった顔で颯杜さんに問いかけると涼しげな顔でこう言った


「俺の組だが?」


「…極道ってこと…ですか?」


「まぁ、そうだな。」


「…」


「俺の家族を紹介する、着いてこい」


颯杜さんはそう言うと中に入って言ってしまった。


「…覚悟しないとね。」


私は気合を入れると颯杜さんの後に続いて中に入っていった。


「緊張するな。ここにいる俺の家族はみんな良い奴ばっかりだ。」


「はい…」


緊張している私に颯杜さんはそう言ってくれたが…緊張するよ…!

私たちが玄関に入ると中からイケメンが出てきた。


「お帰りなさい」


「ただいま、こいつを紹介する。葉月萌果。俺の許嫁だ。」


「初めまして。葉月萌果です。今日からよろしくお願いします。」


「よろしく、俺は綾人(あやと)。牡丹組の若頭だよ」


綾人さんは爽やかな好青年って感じの人。


「俺は駿(しゅん)!よろしくなー!」


駿さんは子犬みたいに人懐っこそうでニカッと笑った時の八重歯が可愛い人。


「俺は一葵(かずき)。何かわからないことがあったらなんでも聞いて?」


一葵さんはお兄ちゃんって感じで優しそうな人。


「僕は涼(りょう)。みんなの食事を作ってるんだ。」


涼さんはちょっとチャラそうに見える…


「で、俺が組長の椿颯杜だ。改めてよろしくな。」


「はい!みなさんよろしくお願いします!」


さすがに颯杜さんはこの中でも1番オーラがある。

ただ、いつでも怒ったような何を考えているのか、わからない表情(かお)をしている。


オーラがあって強面な颯杜さんの許嫁…私、この中で上手くやって行けるのかな…?


パパ、ママ…萌果はかなり不安になってきました…





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