心霊スポットにひとり置き去りにされた主人公が、その落とし前をつけさせるところから始まるお話。
現代もののホラーです。少なくとも「ヤバい幽霊が登場する」という意味ではホラーなのですけれど、同時に読み味そのものは現代ファンタジー的でもあり、つまりカラッとしたエンタメ感が楽しい作品。
なにしろ主人公が主人公。しっかり娯楽作品してるというか、その人物造形がとても魅力的。
良い感じの高スペックぶり(というか単純に腕っ節のあるところ)に、乱暴ではあるけれど好感の持てる性格。
振る舞いにも竹を割ったような直接さがあって、とにかく見ていて気持ちのいいところがとても好きです。
あとはもう、単純に「これ絶対続きありますよね?!」という感想。
続きが気になるというか、この先がもっともっと面白くなるはず。
主人公のその後の活躍も見てみたいお話でした。