第5話第二子が欲しい

ショッピングモールなどに行くと、2人以上の子供を連れて、歩いている家族を良く見かける。

羨ましい。

うちは、一人っ子である。

1人もいないよりは、子供がいるだけで嬉しいが、第二子が欲しかった。

性機能不全だから、自然妊娠は僕が34歳の時に諦めた。9年前までは性行為していた。

それから、レスになり突然僕が38歳のときに夫婦共に、第二子が欲しくなり産婦人科に行く。

人工受精を5回した。

1回につき、6万円くらいして高額医療で区役所に書類を提出したが、半額も返ってこなかった。


僕は、ヤクルトみたいな容器に精子を出し、嫁さんは妊娠促進剤みたいなモノを注射した。

兎に角、精液の量が少なすぎた。

でも、6年前までは射精出来たのだから御の字である。

でも、今は多分、逆行性射精で全然外に精液が出ないのだ。

完璧に性機能不全になってしまった。

再来週、43歳になる。

もう、第二子は諦めた。

兄弟手を繋ぐ子供たちを見る度に羨ましく思う。

子供に、弟なり妹なり作ってやりたかった。

子供も弟が欲しいと言っていた。

こればっかりは、神様の仕業なので何ともならないのである。

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