第9話
* 警視庁の捜査一課
捜査本部の会議室に50名余りの捜査員が集められた。
冒頭、捜査本部長である万十川課長から捜査員への気合の一言から始まった。
「二つの事件で我々は後手を取った。この遅れを絶対取り返し、犯人を追い詰める。そして被害者をもうこれ以上出さない!良いかっ!」
「うおー」気勢をあげる。
「それで捜査体制を変更する。詳細は配った資料の通りだ」
第一班:坂上警部班ヒント(1)担当
第二班:苫牧警部班ヒント(2)担当
第三班:田中警部班ヒント(3)担当
第四班:桜井警部班ヒント(4)担当
第五班:太田黒警部班ヒント(5)担当
第六班:戸女井警部班、田鹿浦議員身辺捜査
第七班:丘頭警部(所轄)被害者周辺
「入手情報は情報管理システムに速やかに入力し共有化を図ること。そして、次ページ」
そう言って各班の現時点での関係者一覧を示す。関係者の詳細はその次に記載されている。
ヒント(1)の関係者
・総見幸子(そうみ・さちこ)同級生
・田鹿浦宝蔵、同級生
・都地川源(とちがわ・げん)、同級生
・総見さわ(そうみ・さわ)、母親
ヒント(2)の関係者
・銀野順子(ぎんの・よりこ)、母
・銀野悟(ぎんの・さとる)、弟
・田鹿浦宝蔵、同級生
・都地川源(とちがわ・げん)、同級生
・木曽川沙織(きそがわ・さおり)、親友
・木曽川麗(きそがわ・れい)、親友の娘
ヒント(3)の関係者
・大山幸道(おおやま・ゆきみち)、息子
・大山健二(おおやま・けんじ)、父
・大山真理(おおやま・まり)、母
・栃木翔太(とちぎ・しょうた)元従業員
・大山操(おおやま・みさお)、妻
ヒント(4)の関係者
・土台三光(どだい・さんこう)行方不明
・四国斗一(しこく・といち)、元従業員
・四国美希(しこく・みき)、同上母
・土台朱莉(どだい・しゅり)、妻
ヒント(5)の関係者
・総見幸子(そうみ・さちこ)、行方不明
「洗い出された人間は漏れなく調査し、それ以外に関係者がいないかも捜査すること!いいな!」
課長の大声の命令に大声で反応する捜査員、
一斉に部屋を飛び出してゆく。
「浅草の丘頭警部!」
呼ばれて警部が課長のところへ来る。
「今後は、俺、本部で待機するから、事件現場へ真っ先に飛んでくれ!国営放送局の十勝川キャップとコンタクトとって、情報交換も頼む、それと警部が何回も一緒に捜査してると聞く岡引探偵なんだが、議員事務所から捜査依頼を受けているから今回も頼むな」
「分かりました。じゃあ、国営放送局へ行って、噂の女鬼キャップに会ってきます」
互いにニヤリとして別れた。
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