第2話 オカルト体験記 永久封印指定『退魔師堕とし』

【星崎 昴志】


「さて、そろそろセッションの時間も5時間が過ぎたな。

 今日のセッションはこれ位にして行きましょうか?」


「え~と、加賀じゃなくて、タチバナ君。

 セッションの終了は僕のセリフなんですが? 

 まあ、良いんですけどね。ストーリー上もひと段落ついたし」


 皆さん自分のキャラクターシートとサイコロを片付け始めている。


「そうだね、キリも良いし今日はこれぐらいでだけど・・・・タチバナ君、

 もしかして、今日も行くの?」


「当然! まかせて、もう駐車所に車を待たせてある。

 今日のオカルトスポットは自信あるよ」


「いや、前から言ってるけど。僕はオカルトに興味はあるけど実体験はちょっと」


「マスターのシナリオ作りにきっと役に立つから、

 さあ行こう、すぐ行こう、そら行こう」


タチバナ君が指さす向こう・・・

本当に大学の駐車場にワンボックスが止まっている。

ボディの側面に『タチバナ特殊案件』と書かれている。

車の横に濃紺スーツの男性が立っている。

何度か送ってもらっているタチバナ君のお父さんの会社の景浦かげうらさんだよな


「タチバナ君、もしかして景浦さんずっと待ってくれてたの?」


「違う違う、今日は近所の案件があったからね、セッションの終了時間を予想して来てもらったんだ」


年齢は30半ばだろうか? 長身でいかにも仕事が出来そうな佇まいの男性で、フレームレスの眼鏡をしている。


「景浦さん、いつもご迷惑でしょうに、すみません」


輝夜かがやさん、みなさん、どうぞお乗りください」


ワンボックスに皆で乗せてもらってから、タチバナ君に念の為確認する


「タチバナ君、今日はどこなんですか? まさか、この間みたいに、

 いきなり飛行機じゃ無いよね?」


あれは驚いた。言われるままに付いて行ったら、

何故か車で羽田空港に向かって・・・

気が付いたらソコは中部国際空港で愛知県だった。


やけにしつこく翌日の日曜日に予定が無いのを確認されると思ったら、

まさかの事態。


あんなのは趣味で行く所じゃない。

他の3人が普通にしてるから僕がおかしいのかと思ってしまったけど、

それは絶対に違うよね。


その後、漁港に連れて行かれて近くの無人島って何?

バブル期に土地の海洋信仰の場所に開発工事が強行されて、

問題が起きて開発が中止されたとか話は面白かったけど、

実際に行ってみたらキャンプしたら楽しそうな穏やかな無人島だったよ。


「大丈夫、今日は車ダケで行く所だから。

明治の頃に建てられた曰くつきの古民家なんだ」


それを聞いて、ちょっと楽しくなってきた。


「へー、明治時代の建物か。いいな、どんな曰くがあるの?」


「おっ、喰いついて来たか。なんでも建てたオーナーが

 当時の建築で行われてきた慣例を全部無視して建てたらしい」


「慣例を無視? どんな事をやってたか記録は残っているのかな?」


タチバナ君は端正な顔でニヤリと笑いながら


「ああ、まず、家を建てる前の地鎮祭から全て通常と逆の手順で

 祭祀儀式をさせたあげく、

 これは詳細には記録に残ってないが大黒柱の下に守護札の代わりに

 かなり危ないモノを埋めたらしい」


「徹底してるな。何のために、そんな事をしたんだ?」

「なんでも、オーナーは当時、繊維業で財を成した人間で

 自分の蛮勇を誇りたかったらしい。

 それで、玄関の位置と自分の寝室の位置を、いわゆる表鬼門と裏鬼門に配置した」


そういえば、当時の風刺絵の中に成金おじさんが見栄を張って、

紙幣おかねに火をつけて明りにする描写があったな、

ああいう感じかな・・・でも


「今でも方位を気にする人が居るって聞いた事があるけど。

ウチの実家の近くに方違かたたがえ神社っていう方位に特化した神社が

ある位だからね。明治時代の人が、それやったの?

間違いなく周囲は反対したでしょ」


「全部、金で黙らせたらしいな。極めつけに、建物の全ての柱を

 逆さ柱で建てさせたんだ」


逆さ柱、どっかで聞いたな。


「ごめん、逆さ柱って確か日光の東照宮でワザと逆さに立てて魔除けにしてるアレ? それを全部の柱でやったの?」


「ああ、有名なのがこれくらいで。他にも色々やったらしい。

 建設途中に事故が多発して完成までに15年、

 建設に関わった6人が亡くなったと記録されている」


一人亡くなっても事故物件として《大島てる》に掲載されるのに

6人だと、アウトでしょ。


「そんな家に正直、僕なら住みたくないけど。一応15年で完成したんだ」


「ああ、オーナーは住んで1週間で行方不明。今も見つかって無いけどね」


それ多分、7人目じゃないか?


「行方不明って、でも明治時代だから今みたいな科学捜査も出来ないか」


「建物を捜索した検察官6人もその後、次々に変死したので

 建物は厳重に封鎖された」


合計13人・・・・


車内の空気が急に冷たくなって、背中に汗が流れるのを感じた。


「完全にアウトな心霊物件、そんな所にこれから行くの・・・僕達」


「いや、これは明治時代およそ140年前の話だから。第二次世界大戦後死者は出て無いから。今回だって特別に見る許可を貰えたんだ。これを逃す手は無いだろう」


「確かに、言われてみれば年代としてはツタンカーメンの呪いが騒がれたよりも昔だからか良いのか? 呪いのせいにするのも仕方ないのか?」


ツタンカーメン王の墓が見つかったのは大正11年、

それから呪いだのと世間が大騒ぎしたんだったな。

明治時代なら、原因不明の事件は多いかな。


「ツタンカーメンが比較対象なのは正直納得いかないが、

 星崎がソレで納得できるなら良かったよ」


車は高速道路を降りて、神奈川県内を北に向かっている。


しばらくして、山道の突き当りにフェンスで遮られたゲートがあって

入口には2人の警備員が立っている。

フェンスの上にはものものしい有刺鉄線が巻き付いている。


「すみません、お待たせしました。

 連絡させてもらっていると思いますがタチバナ特案です。

 通りますので、ゲートを開けてください」


警備員さんが無線で何か話してから、ゲートを開けてくれた。

タチバナ君、なんなの? ここ?


車が中に入っていく。キョロキョロしているのは僕だけなのが、そもそもおかしい。


「タチバナ君、いくらなんでも物々し過ぎるよね」

絶対に何かあるでしょう、コレ


「ああ、警備ね。だいぶ偏った建物だけど文字通り年代物だから、

 現在文化財登録も検討中らしい。荒らされたり不審火も怖いからね、

 廃墟マニアが入らないように警備が厳重なんだ。

 もう少し行くと、もう一つゲートがあるよ」


ちょっと待って、いくらなんでも嘘臭い。

実家の近所にある文化財(国宝)でも2重にはフェンスしてないし、

ましてや警備員も2ヶ所に常駐しないでしょ。

しかしながら、聞いていた通り本当に前にゲートが見えてきた。


「すみません、お待たせしました。

 連絡させてもらっていると思いますがタチバナ特案です。

 通りますので、ゲートを開けてください」


なあ、タチバナ君、みんな、やっぱりおかしくないか? 

多分、こっちは内側のフェンスだから範囲も狭い分厳重にしているのは、

なんとなく納得できる。


でも、ロール状の有刺鉄線を配置するのはフェンスの外側だけで良いだろう? 

なんでフェンスの内側にまで配置しているんだよ。

まるで、のものみたいじゃないか。


2つ目のゲートを通って車が中に入ってすぐに止まった。


「車で入れるのはここまでで、後は歩くんだって。

 目的地は向こうに見えるあの日本家屋だよ」


と丘の上を指さした。


タチバナ君が指さす先、丘の上に立派な日本家屋が見える。

普通の日本家屋に見えるが何か違和感があるな? というか・・・


「なんで、丘の上に草が生えて無いんだ? 

 日本家屋の庭も石だけで木が植えて無い、

 そうか生垣も無いから庭が外から見えるのか?」


あれ? どうしてみんな、そんな驚いた顔でコッチをみるの?


「そっ・・そうみたいだね、アルカリ土壌か何かで草木が生えないのに

日本庭園を造ろうとするあたりおかしいよね。

土くらい運ぼうと思えば大丈夫だと思うけど」


タチバナ君、アルカリ土壌でも草くらいは生えるとおもうよ。


「まあ、住んで1週間じゃ、外の事まで手が回らなかったのかもね」


そうだね、志堂君、とりあえずそれで納得するよ。


「それじゃ、まずは、GMマスターと俺と涼慶すずよしで家の周囲を見てくるから。

 祝永さんと天梨紗ありさちゃんは景浦さんとここで待っててね」


タチバナ君に車内でヘルメットと手袋を渡された。

ヘルメットと手袋にはタチバナ案件と書かれていて、

手袋は指先と掌の部分だけ樹脂コーティングされていた。

ヘルメットを被って、手袋を両手にはめてフィットさせる。


タチバナ君自身は大きなショルダーバッグを肩に掛けている。

「それじゃ、行こう」


3人で、丘の上に登っていく。

もちろん貴重な資料だからスマホで写真撮影も忘れない。


大した高低差では無いので、すぐにたどり着いた。

庭には大きな石はあるが木は無い。

縁側は雨戸が閉められ、ご丁寧に太い釘で打ち付けられている。


「とりあえず、家の周囲を一周してみるかな。向かって右側に玄関があるから、

 左から廻ってみながら裏から玄関にまわろう」


家の裏側に回ると勝手口らしき所があったが、外から板が打ち付けられていた。


ほどなく玄関の扉にたどり着く、

たぶん引き戸だと思うけど、当然鍵がかかっている。


引き戸の足元辺りに、掌くらいの鉄の板が付いていて親指が余裕で入りそうな穴が開いている、コレ、なんだろう?


僕が不思議そうに見ていると。志堂君が

「星埼は見た事無いか? それが鍵穴なんだ。100年以上前の建物だとたまに見かけるぞ。輝夜、鍵の置き場所は聞いて無いのか?」


「いや、鍵は借りてきた」


ショルダーバックから、潤滑油のスプレーと布に包まれた物を取り出した。布から取り出された物は、どうみても鉄の棒だ。


4~50cmはある、髭のキャンパーが焚火をする時に使いそうな先の曲がった太い鉄の棒、これが鍵?


「俺もこんな鍵を使った事が無いからな、涼慶すずよし、使えるか?」


「この鍵穴の奥が壊れて無ければな。先にそのスプレーを貸してくれ」


と、鍵穴というにはあまりに大きい穴にスプレーを掛けた。


「志堂君、こんなの良く知ってるね」


「ああ、実家の土蔵がこのタイプなんだ。年に1度は開けるからな。

ただ鍵穴の中が壊れていたら、勝手口の板を剥がす方が早いと思うぞ」


手にした鉄の棒を穴の奥に探る様に差し込んでから、鉄の棒を引っ張った。

ガキッと音がして、鉄の棒が鍵穴の付いた鉄の板ごとすっぽり抜けてきた。

戸には腕が通りそうな穴が開いている。


「もしかして、壊れた?」


志堂君が笑いながら

「そう見えるよな。でも当時のカギはこうやって開けるんだ」


と引き戸を動かすと、引き戸が引っ掛かりながらも横にスライドして、

玄関の戸が開いた。


「さあ、中を探索しようか?」


「星崎、輝夜、中は多分100年分のほこりだからマスクをしておこう。

 それと雨戸が打ち付けられてるから中は真っ暗だ、ライトを忘れるなよ」


「いいな、セッションしてる気分だ」


「輝夜、気を抜くなよ。星崎、ケガしないようにな。とりあえず足元と頭上注意」


「志堂君、足元を見たら頭上は見えないよ」


「星崎、視線は前方を注視せずに遊ばせる感じで、足元は踏んだ時の感触に気をつけて踏み抜かないように」


「志堂君、リアルなアドバイスありがとう」


「玄関が表鬼門だったら反対側が裏鬼門だよな。縁側沿いに1部屋づつ、奥の座敷まで行って、それから右に行けば寝室か」


「わかった、星崎、靴は脱がなくて良いからな。3人で行こう」


タチバナ君が破れた障子を開けると中は畳で向こうと右手側に襖が見える

左側は障子だ、向こうは縁側だよな。


天井に照明器具が無いのが違和感だな

「何もなさそうだな、次の部屋に行こうか」


同じような和室を通って奥の座敷に到達した。


床の間があるけど掛け軸は掛けてないな


志堂君がちょっとあきれたように

「変だな。床の間の床柱は逆さじゃないぞ。普通に取り付けてある」


「志堂君わかるの?」


志堂君は一本の丸い柱を指先ながら

「角材の床柱なら木目を見ないと分からないが、これは丸太だからな。

 普通は根元の太い方を下にするんだ」


「本当だ下の方が少し太くなっているね」


「ああ、上下逆に取り付けると見た目が悪いからな。他の柱は良い材料過ぎて俺には上下の見分けがつかないな」


「逆さ柱じゃ無いんだ。タチバナ君、何か資料はあったの?」


なんでだろう、資料と違うの?


「いや、当時の図面や手紙が残っていたが。オーナーから何度も全ての柱を逆さ柱にするように指示が書いてあったな」


志堂君が顎に手を当てて考え込んでいたが、ふと思いついたように


「もしかしたら、建てた大工が『どうせ見分けがつかないだろう』って、

 やったんじゃ・・・って、あれ?」


「どうした、涼慶」


「輝夜・・・もしオーナーがオカルトハウスを作ろうとして

 頑張って設計して大国柱の下に危ないモノを埋めたとする」


「ああ、そんな感じだな」


「ところが、当時の大工が『どうせ見分けがつかないだろう』って、

 普通に建てたとしたら?」


「危ないモノがオーナーの予想してない方向に行くかもね」


「なあ、星崎。五行思想って聞いた事あるか?」


「え~と、中国の火・水・土・金・木だよね。お互いを強くしたり弱くしたり」


「土の中に入れた危ないモノの上に逆さ柱のはずが正しく立てられた。

 しかも周りの普通の柱でも100年物だ、実際に見ては無いけど、

 おそらく大黒柱は数百年物、下手をすると信仰の対象。

 こんな物を上に立てられて。木剋土もっこくどだから力を吸い取られる事になったら?」


「僕だったら、話が違うとオーナーに詰め寄るかな?」


「それで、オーナーが行方不明か?」


「それが真相だとしたら、逆さ柱だったら何が起きてたんだろうな?」


「どっちにしろ、ロクなことになって無いと思うけど」


「いや、柱の上下も見分けのつかないオーナーじゃ最初から無理だろ」


「僕も見分けはつかないよ」


思わぬ想像に3人で顔を引きつらせながら


「まあ、いろいろ想像は出来るか。次は右の襖を開けてオーナーの寝室に

 向かうかな」


とタチバナ君が襖を開けると、広い廊下の向こうに日本家屋に似つかわしくない、

大きな両開きのドアが見えた


白い漆喰の壁に取り付けられたドアが、何かの口の様に異様に見えた。


「タチバナ君、なんで、あそこだけ洋風なの?」


「オーナーが西洋かぶれだったらしい。

 鍵は掛かって無いからGM開けちゃってください」


「開けても大丈夫かな? 中に死体とか無いよね?」


「オーナーが見つかって無いから、見つけたら大手柄だよGM」


「タチバナ君、セッション中じゃないからGM呼びはやめてほしい。

 万が一街中で呼ばれたら限界恐怖度突破しそうだ」


「大丈夫、限界恐怖度は隠しパラメーターだから自分では分からないよ。

 でも大丈夫GMなら、きっと克服して新しい自分に出会えるよ」


「いやだよ、街中で新しい自分に目覚める位なら喜んで引きこもるからね」


「いいね、そうなったら部屋の外で『GM、あそぼ~』って

 4人で合唱してあげるね」


「ごめんなさい。部屋から出ます。お願いやめて」


「まあ、前振りはこれ位にして、開けてみようか」


タチバナ君の声に急かされて、ドアノブを握って開けてみた。

鍵は確かにかかっておらず軋みながらもドアは開いた。


ライトで照らされた、部屋は板の間で当時、

豪華であったろう天蓋付のベッドが置いてある。


「何もないな」


「ベッドの影や、下はどうかな?」


言われて部屋の中に入ってみるが、ベッドの向こうにも何も無い。

膝をついてベッドの下を覗きこんでみるが・・・埃の塊しか無かった。


「無いな」


「それじゃあ、壁のクローゼット行ってみよう」


「わかった。開けるから」


壁に取り付けられたクローゼットの扉を開ける、

中には予想外の物があった。


「金庫だよね? この時代にあったんだ」


デカイ、重そうだ、何百キロあるんだろう


「ここにあるんだから、在ったんだろうな。レバー動くかな?」


「やってみる、さすがに動かないな」


固まった様にビクとも動かない


「そうか、さすがに無理か。よし次の部屋に行こうか」


そういって、次の部屋に行く途中の廊下で


「そういえば、涼慶。そろそろ大黒柱がありそうだな?」


「ああ、丁度、星崎の左にある太い柱がそうだと思う」


そういわれて、僕は何気なく左側の柱に触れてみた。

「これが、大黒柱か確かに太いね」


あれ? 二人とも呆れた顔で、なんでコッチを見てるの?


「なあ、星崎。それが下に危ないモノが埋められたハズの大黒柱だ。

 君の限界恐怖度突破してないか?」


限界恐怖度突破って・・・

【フェノメナ】でキャラクターが受けた恐怖が積み重なったあげく、

限界を越えた事で制御不能な異常行動を起こす事なんだけど。

まさか僕が、この柱の下に埋められたモノの話を忘れて触ってしまうなんて・・・

ゲームで説明を聞いていたのに、気が付かずに触ってしまうって現実にあるんだな。


「まあ、なんともなさそうだな」

志堂君が笑っている。


「後は、風呂場と勝手口と台所だな」


「ほとんど使われる事も無かった場所か」


「よし、とりあえず外に出ようか」


僕達は、外に出てマスクを外して新鮮な空気を吸った。


「やあ、なかなか楽しかったね。本当の探索みたいだったよ」


僕は今回の探索をどういったシチュエーションで使うか考えていた。

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