人類が衰退した世界線~ヒナムクの真実その5~

 瑠衣はヒナムクの部屋の片付けを始めた。

「瑠衣、家事出来るの?」

「そりゃ、その方が女性にモテるからね」

 瑠衣はペットボトルの空をゴミ袋に入れる。

「そんな理由で?」

「そんな理由以外ないよ」

 2人は顔を向かい合わせて話す。

「そう」

 ヒナムクは俯く。

 その間に瑠衣はヒナムクの下着を見つける。

 それをヒナムクは取り上げる。

「ヒナムクは家事をやらないのか?」

「嫌いだから極力やらないわ」

「そっか」

「嫌になったでしょう?」

「別に、そんなことじゃ嫌いにならないよ」

「物好きね」

「蓮みたいなこと言うな」

「社長と一緒にしないで」

「でも、蓮も問題解決するって言っていただろう?」

「そうね」

「俺が家事をやって、ヒナムクが働くってことだろう?」

「瑠衣が食事の準備している間に、私は好きなゲームやっている。それいいかも」

 ヒナムクが目を輝かせる。

「ゲームが好きなのね。それも付き合うよ」

「いいの!」

「勿論」

「んじゃあ、よろしく。でも、頑張って仕事も探してねヒモ」

「ひ、ヒモね……まあ、確かに」

 瑠衣は苦笑いする。



人類が衰退した世界線END2.ヒモが許される生活。但しイケメンに限る

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