人類が衰退した世界線~瑠衣の真実~

人類が衰退した世界線~瑠衣の真実その1~

 瑠衣は国を見て周った。


「そうか、これが今、なのか……」


 瑠衣はあまり驚かない。

 それより、異星人に目を付けられる方が問題だった。


 瑠衣はしばらく、うろつくと、身体に異変が起きた。

 胸が苦しくなり、胸を抑える。


「なんだよ。これ……」


 四つん這いになり呼吸が激しくなる。


「力が抑えられない。止めろ……。意識が……。燃える……。俺じゃ、無くなる……」


 瑠衣が抱える、膨大なエネルギーが一気に放出され、瑠衣の身体は炎に包まれる。

 そして、大きな角が頭に2本生え牙が伸び、漆黒の羽に獣の様な身体と、人間ではない別の異形の形へと変貌した。

 瑠衣としての理性は殆どなくなり、近くにいた人類や異星人は無差別に炎で燃やされ灰となった。

「ぎぃぃぃ……」

 瑠衣は羽を広げ周りを燃やしながら飛び立つ。


 もう、そこにいるのは瑠衣ではなかった。



人類が衰退した世界線END3.悪魔

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