人類が衰退した世界線~ヒナムクの真実その3~

「とりあえず、腹が減ったから飯にしないか?」

 瑠衣は答える。

「それもそうね。春蘭さんが美味しい料理作ってくれるんです」

「春蘭ちゃん?」

「会えば分かります」

「そうだね」

 こうして、食事のために部屋を出た。


 蓮がいる雑居ビル内の事務所。

「で、君達またどうしたの?」

 漫画を読んでいる蓮が不愛想に聞く。

「ご飯よ!」

 ヒナムクが勢いよく言う。

「そうそう。とりあえず、飯食うことにした」

 瑠衣も同意する。

「はあ、それで春蘭のご飯を?」

「はい。ところで、春蘭さんは?」

「隠れてる」

「し、刺激が強いです」

 地震が起きて隠れるような感じで、机の下に隠れ震えていた。

「刺激?」

 瑠衣が春蘭がいる机の下を覗く。

「君がイケメン過ぎるからだよ」

「イケメンなのは致し方ないことだが、そこまでなる子は初めてみたな」

 瑠衣は笑顔で春蘭の耳元で話しかける。

 春蘭の顔はみるみる赤くなった。

「瑠衣。僕の大事な秘書にセクハラしないでくれない?」

「セクハラなんて失敬な。事実を聞いたまでよ」

「それがセクハラなの!」

 蓮が怒る。

「そっか、悪い悪い。しかし、蓮も本気なんじゃないか、隅に置けないな」

「時間戻すよ?」

「それを脅迫言葉にするのお前だけだからな! それで、ご飯は?」

「君が春蘭を再起不能にしたから、しばらくお預けだよ」

「そっか」

 瑠衣は考える。


【選択】

①事務所にある食材で適当に作る ⇒ 人類が衰退した世界線~ヒナムクの真実その4~に進む。

②ヒナムクの部屋に戻って、部屋の片付けをする ⇒ 人類が衰退した世界線~ヒナムクの真実その5~に進む。

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