人類が衰退した世界線~社長の真実その3~

「じゃあ、好きにすれば?」

 蓮は帰る。

「ああ、好きにするよ」

 瑠衣はコールドスリープ装置を見る。

「結局、時間が戻るのにな。なにをやっているんだろう。俺は」

 瑠衣は言う。

「世界が俺を必要としていない。それによ。夢を見りゃ、可愛い女の子に囲まれるんだ。悪くはないよ」

 瑠衣の顔が緩む。

「なあ、ヒナゲシ。会いたいよ。喪失感が埋まらないよ」

 瑠衣は写真を見る。2人で映っている写真で、1人は瑠衣で1人は女性。ヒナゲシだった。

「そうだな。いつまでも起きている必要はないな」

 瑠衣はコールドスリープ機能を使い再び眠りについた。



人類が衰退した世界線END4.馬鹿は死んでも……。とはよく言った話しである

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