Special END 世界線の真実

世界線の彼方~終章~

 少しは色が出来たか。

 白の世界の住人ルイは語る。


「なにが色が出来た。だ!」

 それに憤慨するは瑠衣である。

 ルイと瑠衣は対峙する。

 同じ顔の2人だ。

 明らかに違うのはルイは白を基調とした服装で、瑠衣はジャケット姿である。

「お前か」

 ルイは冷静に瑠衣を見る。

「お前か、じゃねーよ。結局、お前も俺なんだ。ニヒルに俺の運命を傍観して見て楽しんでんじゃねーよ。ほら、行くぞ。お前はもう、ここの住人ではないんだ。俺の中にいて貰わなきゃ困るんだよ」

「仕方ない。その約束だったからな」

 ルイは魂となり、瑠衣の身体に吸収される。


「さて、戻るか。俺の世界へ」

 瑠衣は白い世界から抜け出し、自身の世界に戻るのだった。



Special END.世界線の彼方へ

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世界線の彼方へ 叢雲ルカ @luke0811

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