ばけもの子供の物語R2
仲仁へび(旧:離久)
第1話
あるところに、ばけものの女の子がいました。
その女の子は、味も痛みも感じません。
それは長い間、暗い場所にずっと閉じ込められていたからです。
だから、他の子供達にばけもの呼ばわりされていました。
本当は、みんなが思う様なばけものではないのに、ばけものとして呼ばれているのです。
その結果、その女の子には友達がいませんでした。
けれど、ある時その女の子に手を差し伸べる男の子がいました。
男の子は女の子と一緒に色々な事で遊びます。
すると男の子は、その女の子がばけものではないと気づきます。
だって女の子は、とても優しかったからです。
男の子が怪我をすればとても心配してくれます。
男の子が疲れれば、すごく労ってくれます。
だから男の子は、女の子がばけものと呼ばれないようにせいいっぱいがんばりました。
最初は他の子供達は、分かってくれませんでした。
けれど、男の子の言葉を聞いて、一人、また二人と女の子の友達になっていきました。
たくさんの友達を得た女の子は、幸せそうに笑います。
するとなくしたはずの味も痛みも戻ってきました。
女の子は、男の子にありがとうと言いました。
男の子は女の子に、どういたしましてと言います。
それからは、二人も他の子供達も、ずっと楽しく遊ぶことができるようになりました。
ばけもの子供の物語R2 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます