第17話 日々の暮らし 2
今住んでいる家には庭がある。私が仕立てた庭では無く、前のオーナーの造った庭だ。木がたくさん植えてある。これが中々の難物だ。木は生き物だ。葉が伸びる。枝を張り出させる。放っておくと、人様の土地や道路に迷惑を掛けてしまう。そのために庭師をよぶほど裕福でも無い。
というわけで、私が手入れをする羽目になる。松はリフォームの際に邪魔なので切ってしまったのでまだ良いのだが、15本程ある庭木の剪定は中々の重労働である。
ついでに虫もしっかり木につくおかげで消毒もしなければならないのだ。噴霧器や農薬もしっかり買う羽目になった。剪定と消毒を年に何度もするのがめんどくさい話だ。
もちろん草取りももれなく付いてくる。これに市民農園の世話をしているのだから、我ながら呆れたものだ。後は買い物をして、家事をすると毎日は飛ぶように過ぎていく。
それでもこういう日々を過ごすことは悪いことではない。大した夢があるわけでもないし、贅沢をしたいわけでもない。人は人、私は自分のやれる以上のことはもう望まない。適度に酒を呑み、適度に働き、後は静かに過ごせれば問題無いのだ。ガツガツと生きた若い頃とは随分違うけれど、それが良いのだ。
ただ、今年の夏は暑い、暑すぎる。おかげで、すでに3度熱中症になってしまった。色々やることがあるので気がつけば頭痛と倦怠感、激しい時は吐き気まで伴って、点滴のお世話になる。
どうか、皆さんもご自愛ください。
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