第7話 農業1

 今日は、農業の話をしたい。

 よく有機農法や自然農法、無農薬栽培などと言う言葉を新聞、テレビなどで見ることが増えてきた。

 厳密に言うと、これらはすべて違う。

 一番緩いのが減農薬栽培でその名の通り農薬使用を少なめにするということだ。3回を2回にするような形である。

 次に緩いのは有機農法だろう。有機肥料、有機農薬を使用して栽培する。

 無農薬栽培は、肥料は普通に使うものと、有機肥料のみを使う有機無農薬栽培とがある。

 最後の自然農法は、雑草とも共存するやり方で、経営農業には向かない。

 一般にスーパーで売っている農産物は、これらとは違う普通農法で栽培されている。つまり、肥料は化学肥料も有機肥料も併用し、農薬も適量散布する。それによって、形の揃ったキレイな農産物が

供給されるのだ。

 私は、普通農法を否定するわけではないし、有機農法などを否定するわけでもない。

ただ、有機農法などは非常にコストが掛かるのである。スリランカが化学肥料を禁止して、農業崩壊を起こしてしまった。これは二重三重にも失政をしたとも言われているので単純な話ではないけれども、化学肥料を使わないと世界の農業生産は半分以下になると言われている。化学肥料を使わないと食料が不足するのは確かなのだ。

 有機食品を求める人を非難するつもりはない。ただ、有機食品などは贅沢品だと言うことを知ってほしいだけである。有機農法を売り物にしていることがあるが、ほとんど無農薬栽培はできない。市民農園などで自分で育てて見ると分かるけれど、無農薬で育てると非常に大変だ。虫除けの網を掛け、それでも入ってくる虫を手で駆除しても、形が不揃いでキズのある農産物になるのだ。

 私は趣味で市民農園で野菜を育てているが、味はともかく、形が悪いなどは当たり前だ。また、連作になってしまい障害が起きてしまうこともある。手間と費用を掛けて手に入れる農産物は間違いなく贅沢品なのだ。

 農家はあらゆる問題を乗り越えて、産業としての農業生産を行っている。もちろん、過剰な農薬などは不要だが、安価で安全な農産物を提供してくれる農家には敬意を払いたい。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ★ を下さった皆様、ブックマーク頂いた皆様、ありがとうございます。

 少しでも長く続けるためのエネルギーになります。よろしくおねがいします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る