第4話 焼酎1

 今日は焼酎の話にしよう。日本の蒸溜酒である焼酎はタイから14世紀ごろ沖縄(琉球)経由で伝わったと言う説が有力だ。

 16世紀半ばには、一般的に呑まれて居たようなので歴史はかなり古い。

 焼酎は税制上甲類、乙類に分かれている。甲類は36%以下、乙類は45%以下の度数となっている。

 甲類焼酎は、明治末期に連続式蒸溜器によって造られたアルコールを薄めたものを新式焼酎として認められたものから始まっている。これはホワイトリカーやチューハイの元になっている。

 乙類焼酎は、単式蒸溜器で造られたもので原料によってさまざまなものがある。

 歴史の上では最初の頃の焼酎はドブロクや品質が落ちた日本酒を蒸溜しているらしいので、米焼酎である。江戸時代までは米焼酎か酒粕焼酎が焼酎だったと考えて良い。

 江戸時代に入って、米が貴重になると米以外の焼酎が生まれて来る。芋焼酎や雑穀焼酎である。

 現在流通している乙類焼酎は(本格焼酎とも名乗っている)芋焼酎、麦焼酎、黒糖焼酎、そば焼酎と米焼酎(粕焼酎、粕取り焼酎を含む)、米焼酎であるが別ジャンルとされている泡盛がメインになっている。それ以外に胡麻焼酎、栗焼酎、ニンジン焼酎などもあるが量も種類も少ない。

 乙類焼酎は25%が多く、20%が次に多い。泡盛は高めのアルコール度数になっているが、なぜ25%が多いかというと税制上の歴史的理由もあるが、鹿児島などで一般的に64割、55割が好まれているからかもしれない。鹿児島では、先割りと言って、先に水で割って後で温める呑み方が旨いと言われている。

 私は、芋焼酎をよく呑む。最初は少し臭く感じたが、なれてくると香ばしくてクセになる。ウイスキー党なので、私が呑むときはロックが多いけれど、最近は寄る年波には勝てないで水割りにすることも多い。芋焼酎で一番良く呑むのは、さつま白波か赤兎馬が多いだろうか。さらに香ばしいのが欲しい時は泡盛の久米仙だろうか。外に割材を使う時は、麦焼酎だが、特に銘柄を決めていない。

 

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