第一章 謎の組織
第一話 初めての戦闘
旅出てから数時間後。
僕は人気のない道を歩いていた。
まぁ、どこも人気は無いが。
「おい、そこのお前」
振り返ると、チンピラがいた。
確証は無いが、絶対にこいつはチンピラだ。
「なんのようですか?」
「この辺じゃ見かけない奴だが、どこのもんだ?」
「言っている事が良く分かりませんが・・・・・・」
「ここら辺は俺達の縄張りだって言ってんだよ!」
「そうでしか、すみません」
その場を立ち去ろうとすると、前に立ち塞がってきた。
「おいおい、逃がすわけ無いだろ」
「じゃあどうすれば良いんですか・・・・・・」
「俺に殺されれば良いんだよ!」
チンピラは持っていたバットを振りかざしてきた。
しかし、師匠の速さと比べればとても遅かった。
その為、簡単に避けることが出来た。
「ふん、やるじゃねぇか」
「ありがとう」
「これは避けられるかな?」
遅い、少し速くなったが、遅すぎる。
師匠との訓練の成果を感じられた。
また、軽く避ける。
反撃開始だ。
「チッ、すばしっこい奴だな」
「反撃開始だよ」
ナイフを振りかざす
「グハッ!」
脇腹に刺さる。
(弱い・・・・・・)
「痛え・・・・・・」
チンピラは悶える。
「トドメだよ__」
チンピラの心臓目掛け、ナイフを振りかざす。
「ウッ」
チンピラは息絶えた。
僕は困惑していた。
何故こんなにも弱いんだ?
それに、能力を何故使わなかったんだ?
でも何故か、初めて人を殺したのに、何も感じなかった。
(あ〜あ、無駄な時間過ごしちゃったな)
スピネルは旅を再開する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます