Pardon
負け犬アベンジャー
プロローグ
我々は帝国に敗れた。
何もかも失い、今はただ捕虜として、他の九十九人の同胞と共にギロチンに怯えて今日を生きていた。
だが、希望の光が煌めいた。
帝王にお世継ぎが産まれたのだ。
これまでの慣例から、我々捕虜にも『恩赦』が、つまり生き残れる可能性が産まれたのだ。
しかし、その人数は一人だけ、それも帝国に最も貢献したものになるという。
それは誰か?
全てを奪われた我々に残されているのは個々の身体と記憶のみ。
その記憶、一人一人では小さな『点』に過ぎないが、集まれば線に、重なれば絵となり価値ある『証言』となる。
そのためには情報収集、如何なる手段を用いても点を集めなければならない。
敵は同胞、生き残れるのは一人のみ、静かな殺し合いが始まった。
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