第9話 鈴蘭姫と薔薇
「ロズワード様……。ごめんなさい。あと、助けに来てくれてありがとうございます」
「いいよ。別に。それより、怪我とかない?」
「大丈夫です」
「良かった」
ロズワード様が、助けに来てくれた。それだけで、嬉しい。さらわれて不安だったけれど、助けが来てくれて安堵した。
後日、ハルレーシェ家がレダー家へ話をしたら、父親が大事にしないでほしいと言われた上に、娘は教育し直して、あなたに関わらせませんと言われたけれど、前者の発言にロズワード様がブチ切れた。
さらに後日、ニュースがあったので、見てみたら、何とレダー社の社長が社員の給料を少なくしていた事が発覚した。お金の行先は、分からないけれど、多分ろくなことに使われていない。
私は、両親の納得了承を得て、ハルレーシェ家の当主、ロズワード様の奥さんになる事が決まった。決め手は、私がさらわれた時にすぐ助けに来てくれた事らしい。
そして、今私は、あの頃では考えられない程、幸せだと思う。だから、周りの人達に感謝をしながら生きていこう。そう決意して、ロズワード様の元に向かった。
病に良薬、恋は鈴蘭姫の毒が効く 月桜 兎 @784136
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