第6話

海斗かいと龍兎りゅうとサイド~

海斗かいとそういえば香衣理かいりに教えたい事ってなんだろうな?」

「僕はあの人の心を覗こうとしたけど出来なかった、だから何を考えているかは分からない、でも噓をついていたわけではないから信用できる、それに視たから忘れない。」

海斗かいと達が店から出てさっきまで店の中で話していた事について思っている事を話していると宿に帰り着いた。

「お帰りですか、残りのお二方はどういたしました?」

「一人は城に、もう一人はアルバート書店でラプラス・ミラドさんに錬成の仕方を教わっています。」

「彼女ですか、あの人は生きていたら今の時代でも英雄と語り継がれてかもしれない程に優しかったですからね、それに悪魔と契約しその体を魔族と呼ばれるまでに強靭にした人間の中でも特に上位の悪魔と契約し、そのおかげで王の側近として働ける事が確定した矢先に魔物暴走スタンビートが発生、しかもその原因は自分の元上司で部下になった宮廷魔導師団副団長ヴェルモンド、ヴェルモンドを倒したけど主が別にいたせいて今もこの地に縛られているとも言えます、過去に守れなかったから今回は守るという後悔に、今は関係のない事ですけどね。」

「多かった反応の内一体は軍勢アーミーだったんだ、後二体だけど一体は逃走、もう一体は暫定的に味方か、前回といい今回といいこの国どうなってるの。」

パリスさんは残りの二人について聞いた後、海斗かいとから帰ってきた答えに対して何かを思い出しているかのように少し遠くを見ながらラプラスさんについて話した、それを帰って来たあかねが聞き、納得したかのように頷いた。

「この国の元首からあなた達に頼み事があるから三か月後城に来てほしいと伝言を預かっているけど、行くことが出来ないならその事を伝えに行くけどどうする?」

「その頼み事に緊急性はあるか?ないなら少しの間保留で、あるなら頼み事の内容を聞いてから受けるかどうか考える。」

茜はこの国の元首からの伝言を今いる二人に話し、それに対し龍斗りゅうとは二通りの答えを返した、ただ、海斗かいとはそれに同調しながらも質問を返す。

「僕も内容によっては受けてもいいと思うけど断ったら不敬罪とかで処刑されたりしないよね。」

「それはあり得ません、その理屈の場合神の使徒の一人である私に伝言役を頼んだ時点で元首は不敬罪になります、自分が許されているのに他の人を許さない場合、不名誉な称号も増えますしね。」

茜がそう返すとそれに対して龍斗りゅうとが質問する。

「神の使徒ってのは何だ?」

「神の使徒とは、言い換えれば神の眷属の事で、称号に出るから鑑定系統のギフトや魔道具で確認できる、君達は神の眷属に近い存在だから気にする事は無いよ。」

質問に対し茜はそう答えた。




あとがき

今投稿に使っているツールがそろそろ使えないようになるのでしばらくの間投稿出来ません、投稿再開は早ければ三ヶ月後、遅ければ五月以降になります、ではまた次のお話しで。

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