第1話
「おい、とりあえず二人共起きろ。あそこで寝てるドラゴンが案内役じゃなければすぐに死ぬ。ここは火山の深部みたいだからな」
「起きる理由は分かった。でも何でこの場所が火山の深部ってわかるの?」
「俺のギフトの効果だ。名前は空間把握今は半径5メートルの球状でその中なら侵入者や地形を知れる力だ」
「話は終わりました?人の後ろでずっと話してたみたいですけど」
「何でギフトに反応しない。今もまだ使っているのに」
「ただ隠密の技能を使用しているだけですね。そこで今も寝てるふりをしている人も仲間ですよね。それと私がまだ名乗ってなかったとはいえドラゴン扱いは酷いです。私は炎龍であり炎の精霊女王イフリート、名前は
「それ、バローグさんが言ってた自分に匹敵するとか奴の一人?」
「違います。私達龍種は三体いて私を除く二体ですね。それは、でもそのうちの一体の呪龍は行動禁止になっています。その理由は能力の凶悪さとそれを制御出来ていないからです。あの子の能力は衰弱の呪いと生命力吸収で、それが標高3000メートルの山を山頂から包むように広がっているんです」
「それ範囲内に入った時点で、すでに短期決戦を強要されますね。それに時間がたつほど倒せなくなり後はゆっくりと死ぬのを待つだけ。それ誰が倒せるんですか」
「誰も倒せません。だから行動禁止なんです。後説明されていると思いますけど私が案内役でありあなた達の武器を作る鍛冶師です。何を作るか決めたら教えてください。一覧を渡しておくので」
「どうする?僕は爪を作るつもりだけど、後あの子人の姿になれるみたい。当たり前だけどね」
「俺は刀にするつもりだが何で人型になれることが分かったんだよ」
「僕のギフト真実の眼。鑑定系最上位のギフトで極めるとありとあらゆるものを鑑定出来るらしいからそれで鑑定してた」
「次からは聞いてからしなさいよ。後私はオーブにするつもりこれは自動的に敵を捕捉・攻撃してくれるみたい種類が違えば防御や修理もしてくれるみたい」
「話は終わったみたいなので入って来てください」
「人型はそんな姿なんだ。服もその姿になったら一緒に出てくるの?」
「違います。この姿になった後で普通に着てるだけです。一度服を着ないで鍛冶をしようとして怒られたので」
「普通に怒ると思うよ。ここは鍛冶場だけど。その時服を着ていないままで店に立とうとしたでしょ」
「そうです。それと鍛冶をその格好でするのはやめなさい。店にはいろんな人が来店するから仕事が終わるまでは服を着てなさいって怒られました。話がそれましたが武器はそれでいいですか?」
「三人共問題無いわ」
「では神話級武器の爪と刀の制作に入ります。武器の等級の説明はしました?」
「まだされてないです、でも聞いている限り今から作る武器よりも上の等級は存在しますよね」
「はい、武具の等級は一般・良質・希少・特質・伝説・神話・幻想の七段階なので
上には幻想級しかありませんが、幻想級の武具で有名なのは
「分かりました。でもどっちから作るんですか」
「まずは爪から作ります。属性は複合属性の雪の爪にするから黒金をベースに雪蛇の皮・風竜の角・水竜の牙・アルケニーの糸・暴虐熊の皮を使って作るとして、刀は属性は雷で作るから、ベースは黒金と真銀の合金それに雷竜の角・アルケニーの糸・血染鮫の皮・迅雷狼の爪、鞘はエルダートレントの枝・メタルビーの
「いいですけどそこまで作ってもらっていいんですか?それにオーブは成長型の武具ですよね?」
「修理の手間を省きたかっただけだから別にいいです。確かに成長型だけど脅威にならないよっぽどそれを使って作った武具の方が脅威」
「ならいいですけど。オーブを使って作った武具は持ち主と共に成長するから脅威になるんですか。それにどんな武器がどのオーブを使って作られているんですか?」
「
「とりあえず出来たので渡します。
「聞き忘れてたけどここはどの大陸ですか?なんとなく予想はついてるけど」
「予想道理ここは死の大陸です、全体的に敵が他の大陸よりも強いので始めに来る転生先としては最悪です。だからこそ神話級武器を作って渡しました、先に来た二人にも渡していると聞いているので、魔法工作鞄を渡します。中に100ポンドともう一つ別のものがはいっていると思いますが100ポンドは初期費用で日本円で言うと100万円ぐらいの価値です。もう一つはバローグ様から[元上司が迷惑をかけた詫びだ。受け取ってくれ]と伝言を預かってます、少し話を戻してこっちの世界は
「私は錬金・錬成大全って本だったわ、ポーションの作り方から魔導生物の作り方まで、錬成に関する全ての知識が載っているみたい。この考え方が間違っていて実際にはこれよりもレシピが多いと不気味よ。3000ページにもなるのに」
「僕は
「俺は
「そろそろここを下りましょう。近くにはありますが早くこの大陸の首都、城塞都市アマミヤに向かわないと今日は野宿です」
「下りながらで悪いが魔物について説明してもらっていいか?」
「いいですよ。魔物は種族やレベルの高さに応じて危険度5段階・災害度10段階の全15段階に分けられます。例えば種族的に最弱のゴブリンはレベルが1~8までは危険度の1で農民が一人でも倒せますがレベル9だと次のレベルが進化なので危険度が2に上がり、犠牲者を出さずに倒すには狩人が一人必要です。そしてこの大陸は最弱で危険度2です、この近辺なら運が悪ければ危険度4のオーガに街道近くで遭遇します。余談ですがオーガは小さな町ならレベルが1でも壊滅状態に持っていけます」
「目の前に見える高さ20メートルぐらいの巨大な城壁の中が城塞都市アマミヤですか?」
「そうです。全大陸の中で一番の大きさを誇り、完成してから400年間一度も陥落したことが無いせいで不落要塞の異名で知られる、城塞都市アマミヤです、そろそろ着くので10ルピー用意してくださいね」
「分かりました、でももう着きましたよ、門の前に」
「お前ら双龍山のほうから来たみたいだが人を嘲笑うような顔の仮面を付けて黒いフードを被った剣士に会わなかったか?放置しておくには危険なんだ」
「マルゴさんが焦るならよっぽどだね、
「
「この国の国家元首・怪物軍隊・銀狼ぐらい?ここに住んでいる中で対抗できるの」
「そうだな、分からないならいいが気を付けろ、まあ城塞都市アマミヤへようこそ」
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