第3話 過去

今回の話は、はやての少年時代に付いて、軽く語ろう。

颯少年が、まだ、小学校に登校していた時、

その時代の少年少女の間では、車の模型でタイムを競い合うのが、

世間で流行っていた。

中でも、颯は、その中でもダントツに速かった。

当時まだ、小学校高学年の颯少年は、高校生や大学生や社会人を相手にした、

オープンクラスに参戦していた。それらを相手に優勝していたのだ。

颯は、中学生の時も参加して連覇を維持していたが、高校入試をきっかけにレーサーをやめていたのだ。

その事を真宙に伝えると。

「お兄ちゃんが、伝説のレーサー【疾風】《しっぷう》だったの?」

真宙は、颯が小学生から中学生の間のレースで優勝し9年間連覇をして、無敗の王者として、君臨していた事を告げられた真宙は、伝説のレーサーを兄だと知って、

信じきれないでいる。

「そうだよ、兄ちゃんが、レーサーをしていた時、そう呼ばれていたよ、会場で」

「もし、それが、本当なら、現役時代の優勝トロフィーは、何処に隠したの?」

真宙は、家に優勝トロフィーが、見あたらない事で、

颯の言う事を信じ切れていなかった。

「優勝トロフィーなら、ボクの部屋に屋根裏部屋が在るでしょう、そこに、

シーズンごとのトロフィーを大きいダンボールに入れて放置しているよ」

「へっ、お兄ちゃんの部屋に屋根裏部屋が在るの、初耳なんだけど、ズルい」

「真宙の部屋にも、屋根裏部屋が、在るよ」

颯の言葉に驚く真宙だったが、母親から、

屋根裏部屋に繋がる階段の出し方を聞いていたが、しばらく使用していなかった為に存在を忘れていたのだ。(屋根裏部屋に飽きて存在を忘れていた)

「そ、そう言えば、前にお母さんから、階段の出し方を聞いていたけど、

しばらく使用していなかったから、忘れていました、そう言えば、天井に色の違う所があったような気がするけど」

真宙は、自身が以前に母親から、屋根裏部屋については、危ないから、階段を下ろさない様に注意されていたのだ。










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