第2話 スタンバイ

 青年は、自宅に着くと、自室に向かった。

 マシンを組み立てや、機材の設置やセットアップをするためだ。

「さて、子供の頃に組み立てたきりだから、久々だなぁ、

 上手く、作れると良いが」

 青年は、久々にレーサーに戻りウキウキ気分で、

 30分位でマシンを組み立て終えた。

「良し、久々だからこんなところかな?

 次は、機材の設置とか、配線をやるか、えっ~と、先ずは、

 ノートパソコンとスマホに専用のアプリをダウンロードしてと」

 青年は、アプリのダウンロードを、無事に終えて、

 各機材の配置と接続無事に終えて、

 残すはドライビングシミュレーターの到着後になる為、

 青年は、後日に届くシミュレーターの場所を確認して、

 そこの場所のスペースを確保した。

 すると、部屋にノックする音が聞こえて、部屋に無断で入ってきたのは、

 13歳下の妹の真宙まひろだった。

「お兄ちゃん、いきなり部屋の掃除や模様替えをいきなり初めて、

 彼女さんでも来るなら、来るって一言言ってよ、てか、出来たの?」

 部屋に入って来るなり、いきなり失礼な事を発言したのが、

 中学生の妹の真宙だった。

「真宙、一昨日、言ったろ、兄ちゃんVRMYGPのレーサーの試験に合格したって言ったろう」

はやて兄ちゃん、それ、兄ちゃんの妄言じゃあ無かったのね、

 そこに有る、機材ってあの専用店でしか売って無いし、しかも、

 電子か紙の合格通知が、無いと販売してくれない店だよ、良く買えたね」

 真宙は、兄である、颯がレーサー試験の合格者にしか購入されない事を

 レーサー試験を受験したことの無い妹の真宙ですら、

 その店の販売システムは、把握している。

「真宙、一昨日、見せたろう、合格通知書の電子版と協会が合格者にしか、

 発行しない、ICカードを見せたでしょう」

 颯は、未だにレーサー試験の合格者だと言う事を信じていない真宙にもう一度、

 電子版の合格通知書とICカードを見せた。

「う~ん、やっぱり、信じられないよ、何回も見ても、お兄ちゃんが、

 VRレーサーになったの、だってさ、お兄ちゃん一度でも、遊んでいる所見たことがないよ」

 真宙は、13歳も年が離れている兄が、MYで遊んでいる所を、知らない為,

 経験者でなければ、合格出来ない試験をクリア出来ないと思い込んでいた、

 真宙だった。

「真宙、兄ちゃん、これ昔、遊んでいたんだよ」

「噓だ‼」






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