閑話 夜、女性宿舎にて

【アリア】


訓練から兵舎に戻ると、寝台にエルの姿があった。


朝よりはずいぶん調子が良さそうだ。


「エル、大丈夫」


「アリア、ありがとう、もう大丈夫だよ」


「そう、よかった」



 コンコン「エル、いるかい?」


「ビナータさん、ありがとうございます」


「ビナータさん、昨日はお疲れさまでした」


「ああ、アリアも同室だったのか、おつかれさん。エル、薬をもってきたよ」


「ありがとうございます。」


「ビナータさん、エルが飲んでいるのもしかして昨日の・・・」


「ああ、そうさ」


「アリアもこの薬しってるの?」


「ええ・・・昨日、ジミーが作る手伝いをね」


「そうなんだ、今度は私も、お礼に薬を作るの手伝いたいな」


「うーん、でも、材料が今年はもう取れないかもって言ってたから


 当分作らないんじゃないかな」

 (材料の金額聞いたら、アリア卒倒するかも)


 「そうだねー、ちょっと無理かねー」

 (大隊長が驚く値段だからねー)


 「そうかー残念、今度何かお礼しないとね」


 「「そうだねー」」

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