Day 4 だれ!? 異能家族


瞬間移動のおかげで無事に家まで帰ることのできたユウヤとゆず。

この日のユウヤは調子が良く、自己最高記録である110mの瞬間移動に成功した。

一方のゆずはお兄ちゃんに裸を見られたショックによりスケルトンの能力を一時的に使えなくなっていた。


「あら、二人とも今日は一緒だったのね。まだお父さん用の肉じゃがしかできてないから先にお風呂入ってきちゃいなさい」


「ゆずが裸なのはスルーかよ、、」


「そういえば随分と久しぶりね、予備の制服は何着か用意してあるから大丈夫よ、それより今日は水曜日だけどオムライスでいいかしら?」


我が家では夜ご飯の献立が曜日によって全て決まっている。

月曜日  オムライス&ニラたま

火曜日  目玉焼き&スクランブルエッグ

水曜日  たまごチャーハン&茶碗蒸し

木曜日  スクランブルエッグ&目玉焼き

金曜日  だし巻き卵&たまご丼

土曜日  外食

日曜日  外食


このメニューはずっと変わらず提供されており、あとは各々で好きなおかずを作り晩御飯を食べている。そのせいかユウヤとゆずの料理テクニックは主婦並み。


「なんでもいいよ、どうせ自分で他にも作るし。ゆずは今日何がいい?」


「え、?わたし?、、えっと、おにいちゃん。」


「うん、とりあえずお前は風呂入ってこい」



ゆずは容姿も良く、誰とでも仲良くなれる性格のため学校でもそれなりに

人気らしい。先輩からも気に入られており入学してからの半年で10回以上は告白されている。

そんな人気な妹からの熱烈なアピールを受けているユウヤは学校中の男子から目をつけられているが本人は全く気付いていない。


一方のユウヤは顔面だけで言えば学校の中でも1、2を争うイケメンと言える。

しかし異常なほど頭が悪く、気になる女の子の前だと異常なほどナルシストになるため一部のコアなファン以外からの支持は低い。

ちなみにユウヤはB専である。



「そういえば母さん、異能って俺たち家族以外にも使えるもんなの?」


「え?何言ってんのあんた。異能なんて誰でも簡単に使えるわけないでしょ。」


「いやー、なんか学校の子が見たって言うんだよ、俺たち家族以外で異能使ってるって・・・そういやなんでうちの家族はこんな力持ってるの?」


「それはあれよ、、そういう物語だから、、ね!」


「なにをごまかしてるんだよ」



” 速報です。たった今○○市の商店街で大規模火災が発生しました。

 どうやら放火のようですが、提供された映像には驚きの光景が映っていました。

 こちらがその映像になります。どうぞ ”




ニュースで流れてきたその映像には、確かに異能を使った人間が映っていた。




「...え......タクマ...?」

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