Day 3 お兄ちゃんは私のだよ!異能家族
「あの”ちか”とかいう女、お兄ちゃんにラブレターなんて、、私が絶対許さない。」
ゆずは重度のブラコンである。
「私が放課後に痛い目に合わせてやる」
キーンコーンカーンコーン
「ごめん!今日は先に帰るねバイバイ!」
「え、あ、バイバイ・・・ゆずどうしたんだろうね、すごい慌ててたけど」
「きっとまた兄LOVEモードだよ、ああいう時のゆずは大体お兄ちゃん絡みだから」
...ファーン.....
「これでちかって女をからかってやるんだから!」
ゆず。異能【スケルトン】を操る高校1年生。
自分の体や身に着けているもの、触れているもの全てを透明にすることが出来る。
透明にできる範囲を調整することが出来るが、加減を間違えると身に着けているものが不可に耐えられず吹き飛ぶ。
どれだけ食べても太らない特殊能力を併せ持つ。
-----コツコツコツ
「ここでよかったんだよな?手紙、どこで落としちゃったんだ・・」
-----コツコツコツ
「あ、ユウヤくん・・・ごめん待たせちゃった?」
「いや、俺も今来たところ。話って?」
「うん、実はね、、、」
「くそ女くそ女くそ女くそ女!!お兄ちゃんは絶対渡さない!なんだよかわい子ぶって、確かにちょっと可愛いかもしれないけどお兄ちゃんは渡さない!」
「この間見ちゃったんだよね、ユウヤくんの家族以外で超能力?みたいの使ってるの・・」
「え、まじで?」
パーンッ‼
「わっ!なんだ!?」 「え?なに!?」
「・・・お兄ちゃんに告白するんじゃなかったんだ、、、」
「ゆず、、どうしてここに?それよりお前、、、、服っ!」
「・・・キャー!!お兄ちゃん見ないで!」
お兄ちゃんを取られなくて済むという一瞬の気の緩みから加減を間違えゆずの服は弾け飛んだ。
奇跡的に靴下だけは残っていた。
「ごめんちか、今日はこれで!」
「あ、うん。。。また明日。」
この時はまだ思いもしなかった。
別の異能力者の存在が妹の全裸に靴下という異様な姿よりも重大な事態だということに。
次回。
お前の妹、昨日服着てなかったよな?
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