事件勃発 @ 迷探偵の部屋
ドキドキドキドキ……
「えーっと……
【自転車は5段階加速付きの一般的なもの。色はシルバー。秋月が高校入学時から使用。普段から手入れはしていた。
車と衝突したことによりハンドルと前車輪は曲がり、前輪タイヤはパンク。
損傷が激しくブレーキが意図的に損傷されたものかは不明。
自動車は丁度信号が赤に変わるのを見越して、加速して交差点を通り抜けようとしていたところだった。
対向車は信号で止まる予定で減速していたので、自動車同士の事故としては軽度。
双方の運転手も怪我はなかった。
運転手は被害者がどのような状態で衝突してきたのか分からないとのこと。】
……なぁ、千紗」
「なんですか? 光秀くん」
「千紗、すごい良い匂いするんだけど? 」
「あっ、この間隣のクラスの加藤くんがお土産だって石鹸をくれたんです。
ホワイトムスク、いい匂いですよね」
「……誰それ? 」
「私のミステリー仲間の加藤くんです。
彼も【にゃん太朗のしびれる事件簿】好きだそうですよ!
【犯人はシメサバ】がイチオシだそうで。私もあの話好きです。
ほらっ、そこにあるおっきなぬいぐるみも彼から貰いました。たまたまゲームセンターで取ったんですって。
光秀くんは理解してくれないけど、にゃん太朗は人気なんですよ! 」
「千紗、探偵らしくしてよ?
はぁ……なんでそんなに鈍いの? 」
「鈍い? 私は観察眼も推理力も日々にゃん太朗と磨いているつもりですが? 」
「はぁ……」
すすす…… きゅっ
「千紗は、俺がこうやって……
部屋に2人っきりで、
顔近づけて、
手握ってるだけでもすっげー勇気出して、ドキドキしてるってわからないだろ? 」
ドキ ドキ ドキ ドキ……
トクン トクン トクン
「光秀くん……?」
ガチャッ
ドドドドドドドドドドドドドドドド……
バターンッ
「あっ! 」
つるっ
ちゅっ
!!!
ムカムカムカムカ つかつかつか
ドガッ!!
「み、光秀くん、大丈夫ですか?!
ちょ、陸! なんで殴るんですかー!? 」
迷探偵の部屋で色々な事件が発生。
原因は千紗。
果たして光秀は色んな意味で大丈夫なのか?
こんな調子で事件は究明できるのか?
【被害者面会@個室】へ続く
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