第3話 鑑定

その後は、普通に(異世界なので普通ではないが)この国の法律や職業、スキル、魔法のことなどを教えてもらった。


職業は生まれた時からきまっているらしく、ゲームでよくある転職などは出来ないようだ。


スキルについては、ほぼ1人1つで稀に2つ持った者がいるそうだ。

だが、スキルがなくとも技術で補えるスキルもあるので、努力次第で何とかなると聞いた。


魔法は、スキルの1つでスキルがないと使えないらしい。

もう少し融通はきかないのだろうか…


「いかがでしょうか?この世界のこと理解できましたか?」


「うん!ありがとう!難しくてあんま分かんなかったけど!」


うん、やっぱこいつアホだな


王女も男達も苦笑いである。


「では、鑑定に移りましょう。」


俺達の前に1つずつ水晶が置かれる。


「鑑定の仕方は簡単、その水晶に手をかざすだけです。」


待ってましたよ鑑定!

勇者、賢者、聖騎士、治癒師、etc…

どれでもばっちこーい!


「勇斗様、職業勇者、スキル 光魔法上級剣術極位、神の審判です!」


黒いコートを着た男達がおぉ!という歓声をあげる。


「素晴らしいですね!普通ならスキルは1つ、稀に2つですが、勇斗様は3つも!」


この流れでいくと…


「梓様、職業聖女、スキルは棍棒術上級聖魔法極位、神の息吹、です!」


ですよね、てことはこの調子で?


「明様、えっ?ん?……!報告します!明様、職業無職、スキルなしです!」


予想できない事に俺は呆然した。

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