第25話

「そこだ! ほれ、そっちにもいるはずだ!」


 おひるねこの首の向きをリーエは追った。この時、リーエは鼻ではなく感覚的にTUの気配がわかってきていた。後はおひるねこで確認をすればいい。


 リーエはソードエネルギーの出力を最大にした。

 

「リーエ! 良かった!後お願いね!」

 エデルが発砲を止め。兵器格納庫のベルトコンベヤーの下へと非難した。


「フフフ、だいたいTUの気配がわかってきたぞ。さあ、ここは狩場だ!! 戦いをしようじゃないか!」

 

 リーエは色々な角度から、目に見えない敵をソードエネルギーで追い掛け斬りに斬り伏せていく。

 

「VI」

「BU」

「VU」


 電光石火の斬撃によって、近づいたTUは即座に切断された。


「ふう、もういないかな……おひるねこ?」


 おひるねこは兵器格納庫の奥へと鋭い目を向け、時折首をかしげていた。


「??? 何かいるのか?」


 ヒタヒタと歩く音が近づいてきたと思ったら、それはフラングレー司令官だった。


「え?? 司令官?!」

「リーエ! それは擬態よ! すぐに斬って!!」


 エデルは即座に銃を構えた。それと同時におひるねこが凄まじい鳴き声を発したことで、リーエはソードエネルギーを構えたが。


「司令官! 失礼します!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る