第24話
「うん? これは……?!」
どうやら、兵器格納庫の警備ロボットの一体のようだった。
「壊れているのか? それに、今しがた壊れたんだ」
誰に撃たれた……のではなく。
どうして撃たれたのか?
と、リーエは考えた。
徐々に寒さを乗せた空気が下から吹き上げてきた。
突然、下の方から銃声がした。
兵器格納庫内の天井はガラス製なので中身が上から見える。
「エデル?! 今、行く!! 待ってろ! いや、持ちこたえろ!!」
エデルが一人で、必死に真っ正面に向かって、銃をめちゃくちゃに発砲していた。いや、立っているのはエデルだけだった。他の女性軍人は倒れているのだ。
大型エレベーターが地下三階に到着した。
すぐさま、リーエは兵器格納庫へと走った。
パネルのカードリーダーに身分証明書用のカードキーを差し込むと、巨大な扉が音を立てて開いた。
リーエは中に突撃した。
所々、兵器を運ぶ機材やベルトコンベヤーがある。広大な兵器格納庫には、倒れている女性軍人が五人か六人いる。
未だにエデルは真っ正面に向かって発砲をしていた。
「出番だぞ! おひるねこ!」
「にゃー!」
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