第17話

「了解!! さあ、ここは私の狩り場だ……フフフフ、オープンコンバットだ!!」」


 フラングレー司令官は大型コルトを捨てマシンピストルを取り出し、女性士官たちと共に種々雑多な端末の後ろに隠れた。

 

 リーエは一刀のソードエネルギーの出力を最大にした。

 放射型電流が唸り声を発し、放電する。


「ニャー」

「そこ!」


 リーエは通路の傍の壁面の空を斬った。


「BWWWWW-!」

 TUの断末魔だけが聞こえる。


「シャー」

「ここか!」


 今度は、目の前を横薙ぎにした。

「UWWWWW----!!」

「ハハッ! これで二体片付けたぞ。余裕だな!」


 だが、急に猫が鳴かなくなった……。

 おひるねこはブルブルと震えている。

 リーエは焦った。

「どうした? おひるねこ!」

「……」


 リーエは悟った。

 所詮は猫。おひるねこがTUに恐怖していることに……。

 圧倒的な数に怯えたのか?

 それとも、大型のTUでもいるのだろうか?


 リーエは考えたが、一つ思い付いた方法があった。

「すまない! おひるねこ! 少し無茶を押し通していく! だから、最初に謝っておこう!」

「ニャ?」


 リーエはおひるねこを片手で持ち、前に突き出しながら司令部の端から端へと、フラングレー司令官と女性士官がいる中央を除いて駆け出した。

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