第13話 たしか、漫画家の吉田戦車が、言っていました。「蚊に刺され、日本脳炎になった」それ、本当でした。「あ…ああん」蚊とのキスって、どう? 

 「この子…っていうのか、この蚊は、地球、そして、俺たち皆の将来を助けたくてやってきたのか?」

 日本の夏の問題は、「暑い、暑い」だけじゃあ、なかったんだ!

 暑いから、冷房を効かせて、電力が足りなくなるっていうことも、問題。でも、それ以上に、考えなければならないことがあった!

 「ほらあ、ゆ×りさん?」

 「なるほど、ですね!」

 「私たちは、病原体を運ぶことが、大好きなんですよ?」

 「う…」

 そういう子が、部屋にやってくるなよ。蚊は、たくさんの病原体を、運んでくるという。

 「デング熱」

 「マラリア」

 「黄熱」

 「ジカ熱」

 「日本脳炎」

 蚊を、甘く見てはならない!

 ちくり。

 1度、蚊に刺されただけで、日本脳炎になることも、あるらしい!

 ちなみに…。

 たしか、漫画家の吉田戦車が、経験していたんじゃなかったか?

 「蚊に刺されただけで、日本脳炎になったことがある」

 それって、本当のことだったんですね。

 蚊がもってきて広まっていく感染症は、多い。

 これで亡くなっていたのは、ほとんどが、熱帯地域に住む人間。

 けど…。

 「じゃあ、日本は、平気かも」

 そうは、いっていられなくなった!ここが、大切らしい。

 今の日本は、暑くなりすぎ。

 温暖化が進みすぎたこともあって、暑い日が、多くなりすぎ。

 「6月で、気温、40度越え」

 それって、どういうことよ?

 「それでね、ゆ×りさん?」

 「何すか?」

 「もっと、こっち、向いてよ…」

 「はい?」

 「ほら」

 「え?」

 「うん…」

 「あ…」

 「ううん…」

 「むう…」

 モスキー子ちゃんに、強引に、唇を奪われてしまった。

 日本脳炎とかにならなければ、良いが。

 「危険なのは、他にもあるんですよ?」

 「他にも?」

 「危険なものって、ね?」

 「はい」

 「私たち蚊が、今、運んでくるものだけじゃあ、ないんです」

 「…はい?」



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