第14話  「世界に1つだけの花に、なる!」「あん…」「俺、わかっちゃったかも!」「…え?」「なるほど、ですね!」「あん、あん!」日本の夏って…。

 彼女が言っていたのは、寒い、寒い、シベリアの土地での、できごと。

 20 16年の夏には、寒い、寒いシベリアで、炭疽菌っていうのが広がった。これって、ものすごく、危険な毒。

 これで、亡くなったり、入院したりする人が、何人も出た。

 地球温暖化が、原因だったらしい。

 炭疽菌が広まっちゃったのは、もともと、炭疽菌の感染で死んだトナカイの死体が、永久凍土っていう分厚い氷に、埋まっていた場所。

 長い間、ずっと、病気が、閉じ込められていたわけだ。

 そこに、地球温暖化の熱波が、やってきて…。

 永久凍土が解けて、病気をもつ死体が、氷の中から顔を出した!

 「皆、逃げろ!隠されていた病気が、ばらまかれてしまったぞ」

 大あわて。

 氷に閉じ込められた病気っていうのは、予想がつきにくいから、怖い。

 「ねえ、君?ほしいの?」

 「…うん」

 「ああ…ああ…エッチ」

 「君が、勝手に…」

 「そんな言い方、いじわるよ」

 モスキー子ちゃんが、ゆ×り君の手を、自分自身の下半身に、持っていった。

 「北極の氷の下なんて、何があるか、わかりません」

 「…」

 「私の下半身にも、何があるか、わからないのよ?」

 「…」

 「蚊が言っちゃ、いけませんか?」

 「や、やめ…」

 「やめてほしく、ないくせに。うふ」

 「あ…」

 「ああ、うれしいわ…」

 「勇者ああああ…」

 「もう、お仕置きです!」

 「あ…」

 「ああん…」

 「はあ…。はあ…」

 「暑いわ」

 「俺たち、暑く、なってる」

 「エッチ!」

 「何?ゆ×り様を、なめるな!」

 「あん…」

 「なめるな!」

 「そんなこと、言って…。なめているじゃ、ないのよ」

 「ひひい!世界に1つだけの花に、なるんだ!」

 「あん…。また…。ぺろぺろなめているのは、そっちじゃないの」

 「あ…。俺、わかっちゃったかも!」

 「…え?」

 「なるほど、ですね!」

 「あん、あん!」






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