刀剣コレクター

映木

第1話刀剣コレクター

安達ミサは、歴史好きの22歳の大学生。

いわゆる歴女である。

今日は、友人のマリアと刀剣を見せて

くれるという、コレクターを知り。

連絡をとり、その家にやってきた。


「あった! この家よ 、マリア。」

古い、一軒家だった。

「なんだか!薄気味悪い家ね。」

マリアは、不安そうな顔で、言った。


「大丈夫よ、入るわよ。」

ミサは、戸を開け、中に入った。


「こんにちは、連絡していた安達です」


「ようこそ、コレクターの田沼です。」

六十代ぐらいの、痩せた白髪の男性

だった。

「ゆっくり、見て行って下さい」


「ありがとうございます。」

自宅の一部を改装して、資料館のようにしていた。そこには、刀剣が多く飾らて

いた。

ミサは、テンションが上がった、次々と

カメラで、写真を撮った。


すると、マリアが急に、気分が悪くなったと言いだした。


「大丈夫! どうしたのマリア」


「わからない、急に、ちょっと、外に

出る」


ミサは、マリアを外に出し。家に戻った

それにしても、よく見ると、ここにある

刀は、ほとんど刃こぼれを、している。

田沼に、聞いて見た。


「ここにある 、刀は戦で、使われた物

ですか?」


「よく、わかりましたね。そうです

すべて戦で、人を殺した刀ですよ」

田沼は、平然とした顔で、言った。


「え!全部!」

ミサは、驚いた。すべて価値のある

名刀だと、思っていたので

もしかして?このせいで、マリアは

具合悪くなったの?

ミサは、聞いた


「すべて、田沼さんが、一人で、集めた

のですか?」


「いや、仲間と四人で、集め出したんだ

みんな、いわく付きの品物が好きでね

集め過ぎて、置き場所に、困るよ」

田沼は、得意気に言った。


「え!他にもあるの!」

ミサは、驚いた。

すると、田沼は、ふすまを開けた。


「何!これ!」

そこには、古そうな絵や、掛け軸、お面

などが、部屋中にあった。


「私は、いわく付きの品物を、集めてい

る、コレクターなんだよ。」

田沼は、またしても得意気に、言った


「刀剣コレクターじゃないの?」

ミサは、強い口調で、言った。


「刀剣コレクターさ。血を吸った。

刀剣のね。」

続けて、田沼は、言った。

「ここに来る人は、ほとんどが、家の前

で、帰るか、家に入り気持ち悪くなる

んだよ。君のお友達のように。

なのに、君は、平気だね。

きっと私達と一緒なんだよ」


あんたの仲間と一緒に、するなと、ミサは思った。

でもなぜ品物が、この人の家にあるの?ミサは、聞いてみた。


「どうして?田沼さんが、品物を保管し

ているの?」

すると、田沼は、笑みを浮かべ。


「みんな、死んだよ。」


ミサは、叫んだ、「バカな事!言わないで!」

すると、田沼は、言った。


「こんなもん、集めだしてから、みんな

体調が悪くなってね。死んでしまった

だから、今は、私が全部預かっているん

だよ。」

ミサは、不思議に、思ったので、田沼に

問いただした。


「じゃあ、なぜあなたは、生きているの

おかしいじゃ!ない。」

すると、田沼は、また笑みを浮かべ


「私は、コレクターだからさ。私がいな

いと、誰が、集めるの?私は、選ばれ

たんだよ。」

そして、置いていた、苦しそうな顔した

お面を、手にして、ミサに近づき。


「君は、新しい私の仲間だ。このお面を

着けててあげるよ。」

ミサの、顔に、近づけた。


「キャー !やめて」

ミサは、田沼の手を、払い除けた。

お面は、床に転げ落ちた。


「呪われるぞー」

田沼は、大声で叫んだ。


ミサは、外に飛び出した。

そして、まだ具合悪そう、マリアの肩の

肩を抱え、歩き出した。

後ろを、振り向くと、田沼が、ぶつぶつと、呪文のようなものを、唱えている

田沼の仲間は、いわく付きの品物の、呪いで、死んだじゃない。田沼に、呪い殺されたんだと。ミサは、確信した。


後日、あの時の写真を、現像した。

気分は、乗らなかったが、とりあえず

現像してみた。


その写真には、知らない人が、写っていた。あの時いなかった人が?

黒いコートのような物を着て 、背中を見せて、立っている。人間なのか、なんなのか、わからない。

「これ、誰よ!」


すると、その写真に、写っていた人間か

何か、わからない物が、振り返って

顔を、見せた。


「ギャ〜」ミサは、絶叫して、その場で

仰向けに、倒れた。














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刀剣コレクター 映木 @teruki01

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