夜行列車で帰る時
アオヤ
第1話
私は夜行列車のチケットを手に列車に乗り込んだ。
東京までの往復を本当は新幹線にするつもりだった。
でも、気が変わった。
彼から言われた言葉
「遠距離恋愛は無理だよ、別れよう。」
彼はもう私の事を見ようともしなかった。
なんとなく分かっていた事だけど、面と向かって言われると『コレが夢であってほしい』と思ってしまう。
涙が止まらなかった。
こんな涙を電車に揺られながら他人に見られるのは恥ずかしい。
だから夜行列車で・・・
カタン、カタンという眠気を誘うリズム。
ゆっくり流れる時間は私を慰めてくれるはずだ。
夜行列車で帰る時 アオヤ @aoyashou
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