第7話 一度きりのラブ・コール
『死霊術』
――その真っ白な
大胆な構図と
仕上げに
『死のメガロポリス』
――かつては大陸一の栄華を誇った王都の現在の呼び名である。
四方に領土拡大による強大な壁を幾重にも築き、その外郭にも街がいくつも存在する巨大都市。
複数の河川を有し、
王宮街にはいくつもの
建国の地である旧王宮は現在の王宮とは些か外れた山の中腹にあり、その機能を失って尚、臣民を見守る様に
『マリア・セント・リコサス・フォン・ロートリンゲン』
ーーー烏瓜殿の主にして、この花園で一番美しい花と呼ばれた王国第一王女その人であるーーー
「リリー?私のリリーはどこ?」
「うふふ。ここに居りますよマリア様、いえ姫様」
「あぁそこにいらしたのね我が愛しの
「おや姫様」
「私めも居りますのに」
「
「そうねフランツ、リリー。貴方達さえいてくれれば妾は何も要らない」
「ずっと、ずっと傍に居てちょうだい」
「「御意に。我が愛しの烏瓜の君」」
「そう言えば忌々しい諸公連盟に動きがあるとか?」
「はい。どうやら兵士を募っているようです」
「では彼もいらして頂けるのかしら?」
「はい。既に使いを
「そう。ご苦労様」
「ふふふ。楽しいパーティーになりそうね」
「御心のままに」
「あぁ……ロベルト・ハイセスアイゼン炎竜討伐伯卿。我が金獅子の聖なる爪。鉄血騎士団元団長様。
「貴方の馬酔木が根腐れして
「うふふふふ」
次回 『けふはおわかれの
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