Traver Life

@Takaichikuraku

第1話 始まりと出会い


世の中は思ったより広く、思ったより美しい

 

私の人生にとって、これが正解なのかもしれない

 

私の人生にとって、 これが進むべき道なのかもしれない

 

私の人生... それは私が決めるんだ。

 

さぁ、行こう。

 

 

 

*

 

 

「旅」皆さん1度は行ったことあるのではないでしょうか?

 

色々な観光地巡りから自転車やバイクで何処か遠いとこに行く。

家族と旅行に、友達と旅に、時には1人で、

 

旅は楽しく面白く大変な時もありますがいつだって人を魅了させてきました。

 

そして今、私は旅をしています、そして今...

 

 

 

道に迷ってます。

 

 

「うわぁーーなぜだーーー!」

 

「私としたことが、乗るバスをミスってしまいました」

 

そこは目的の場所ではなく凄く自然豊かな田舎でした。 

 

「昨日夜遅くまで起きていたせいか、、、」

 

稀花は今更ながら後悔しました、そして不幸は重なるものです。

 

「さてここのバス停で待っておけば大丈夫かな、財布財布、な、なにーー!」

 

財布の中身を見て驚愕

 

「旅の軍資金が、もうない?!」

 

どうやらここに来るまで寝ぼけて色々な物に使ったのでしょう、稀花は焦りはじめました。

 

「ど、どうしよう、帰れないわけでは無いが明日も旅に行く予定だったのに、そのお金まで使ってしまった、、」

 

そしてしれっと横を見るとバス停の時刻が1時間に1本と書いてあった。

 

「はぁ、終わったね、疲れたね、明日も頑張ろう。」

 

数時間後

 

 

*

 

 

「無事に帰ってきたものの、普通に楽しかった。」

 

「ただもう夜遅くまで起きるのはやめておこう、、、」

 

その時稀花は思った、人は経験してこそ身に染みると。

 


 

 

私の名前は清水稀花、ごく普通な高校生です、ただ私には少し趣味があります。

 

それが旅です!

 

私は旅が大好きです!理由は色々ありますが、とにかく好きなんです

 

そのぉ、なんて言うかそこにしかない景色を見れて、そこにある名物を食べて、そこで楽しむ。

 

最高じゃないですか!

 

それになりより若い内に色々なところに行っておけば後々後悔しない人生になりそうですし、

 

まぁ唯の旅馬鹿です!

 

でもいつも1人で旅に行ってるんで少し寂しい時もあります、、

 

け、決して友達が居ないとかではないですからね!

 

ただ、私の周りには旅に行きたいって人は居ませんでした、怖いと言う人も居ればお金がかかると言う人も居ました

 

確かにその通りです、そして私は1人で行く事にしました。

 

親には反対されませんでした、遠いところにはあまり行くなよとだけ言われましたが。

 

まぁとりあえず今に至るって感じです、高校生になった今でも旅に行ってます。

 

え?それまでにも旅に行ってたって?

 

ふふーん、その通りです、私が旅に行った時はですねぇ

 

(チャイム音)

 

や、やべぇ時間がない!

 

じゃあそう言うことで、これからもよろしく〜!

 

 

❇︎

 

 

あれから数ヶ月が経った。

 

テストも無事終わり、梅雨が来た。

 

「あぁ最悪、」

 

私はこの季節になるといつも思っています。

 

「雨だーー!降るなーー!」

 

「なぜ降るの!なぜこんなにもジメジメするの!なぜ降るの!」

 

私は旅に行けず御機嫌斜めでした。

 

「はぁー暇だ。」

 

「勉強は一通りした、ゲームもした、マップで次の行く場所も決めた。」

 

「何か物足りない、何か、友、友達...」

 

「け、決して友達がいないとかじゃないからね!」

 

私は嫌な過去を持っていました、それは後程。

 

「はぁー雨止まないかなぁ、天気でも見よ。」

 

「な、これは本当か!?今週の土日が雲ひとつない晴れではないか!」

 

「これは絶好のチャンス、丁度行きたかったところがあるんだよなー」

 

「では準備しますか!」

 

私はノリノリでした、何故なら梅雨の時期にごく僅かにある晴れマーク

これを避けて通るなど稀花には不可能でした。

 

でも正直に言わせてもらうと梅雨の時期に旅に行くのはおすすめしません、雨も多くジメジメした感じが少し嫌です

 

でも私は気候よりも時を優先しました、いつかなくなるのではないか、いつか見れなくなるのではないかと不安になって早く行きたいと言う思考になったからです

 

さて、そうこう言っている内に土曜日になりました。

 

「さぁ行こう!」

 

「電車に乗って、乗り換え、そしてまた電車に乗って〜」

 

「着いた!」

 

「て、言ってもここから歩かないといけないがな、」

 

私の家からは遠くもなく近くもない場所です。

一度自転車で行こうと試みましたが、坂がキツすぎで辞めたところです。

 

「今の私なら行ける、何故なら月1でジムに行っているからな!」

 

そんな事を言っている矢先、見えてきました。

 

それは公園でした、しかし唯の公園ではありません、なぜなら

 

「ふ、ふははは遂に着いたぞ、この絶景公園に!」

 

眺めが凄く良いのです。

 

「そしてただ絶景が良いだけじゃないぞ!、この滑り台を見よ!」

 

「ほぼ直線じゃないか!」

 

まぁなんか色々とすごい公園です、そして私は近くにある階段を登り後ろを振り返りました

それはそれは凄い光景でした。

 

「一度写真で見たが、やっぱり生で見たほうが何倍も良いな。」

 

そこにはすごく綺麗な光景が映し出されていました

私はものすごく感激しました。

 

「さて、今回はこれを見れた事だし、今日は帰りますかな。」

 

今更ながら私は今日寝坊してしまいました。

 

着いた頃にはもう夕方になる前でした

 

「ん、よく見たらあそこに道があるな」

 

私はふと横を見ると道があるのが見えました

 

「これは行かないといけないな」

 

好奇心旺盛な私はそこに行くことにしました。

 

そして見えてきたのは階段でした。

 

「また階段か、今日は筋肉痛確定だな」

 

そんな事を言いつつ登っていきました、そして私は驚きました

 

「な、なんだって、これは、凄い!」

 

さっきの場所よりもより絶景が見れる場所を見つけたのです

 

「これはシャッターチャンスだな」

 

稀花は写真を撮った後、近くにあったベンチに座りました。

 

「はぁ今日は来れて良かったなぁ」

 

「この絶景を見れた事、感謝いたします」

 

誰に感謝したかわかりませんが、とりあえず一礼。

 

ぼーっとしている内に日は暮れ始めました

 

「さて、もうそろそろ帰りますかな」

 

そして帰ろうとしたその時

 

「うわぁー大変です!!」

 

「ん、なんだ?」

 

隣のベンチを見ると若い女性の方が2人居ました、私と同い年かな?

 

そんな事を思いつつ見ていると、若い女性の1人がこちらを見ました

 

「あ、やべ、目があった」

 

だんだんこちらに近づいてきました、ものすごい速さで。

 

「あ、あの、すいません、助けてください!弁償しますから!」

 

「わ、私は何も壊されていないぞ!、それより落ち着け!」

 

 

なんとか落ち着かせたが、これが運命の出会いだとは私はこの時は思わなかった。

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